片山虎之助の発言 (行財政改革・税制等に関する特別委員会)
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○片山虎之助君 ちょっとそれにもいろいろ意見がありますが、時間がございませんので公務員制度に移ります。
我が国の公務員制度は、御承知のようにメリットシステムであります。能力、業績によって採用され昇進して退職していく。アメリカはスポイルズシステムであります。スポイルズというのは、御承知のように獲物とこの場合は訳されますけれども、選挙で勝った方が獲物を分け取りするような論功行賞というんでしょうか、そういうことでポストを分ける、スポイルズシステム。だから、アメリカの場合には大統領選挙が終わりますと御承知のように高級公務員が三千人も異動するわけですね。だから、アメリカの場合には厳しい公務員倫理法が必要なんですよ。二十ドル以上物をもらったらいけませんよ、二十ドル以下でも年間通算五十ドル以上はいけませんよと。あるいは、お金はもちろん、有価証券その他もいけませんと。課長以上は資産も公開しなさい、そういうことをやっているのは私はスポイルズシステムだと、こういうふうに思います。
ところが、日本の場合にはメリットシステムで、役所がちゃんと自分で採用し昇進させていき、政治家の皆さんが閣僚になっても役所の大事になかなかくちばしを入れさせないような、入れる方もおりますけれども、そういう仕組みに基本的にはなっておるわけであります。
しかし、問題は我が国のメリットの問題なんですね。このメリットは国民、国家に対するメリットじゃないですよ。省や自分の組織に対するメリットなんですね。だから、日本の役人で偉くなる人、よくできる人というのは、上手に法案を通す、予算を持ってくる、組織や定数をふやす、国会や政党とのつき合いがうまくて根回しが大変巧みだと、そういう人が偉くなっていっているんですね。彼らの念頭にあるのは、おまえもかつてそうじやなかったかと言われると私も困るんですけれども、まさにその省益なんですね。私はやつぱりそこに問題がある、それが一つ。
それから同時に、日本の場合にはタコつぼ人事というんでしょうか、クローズドシステムなんですよ。一つの省でずっと偉くなっていく。その中でよそに出向したりなんかする人は余り偉くなれないんですよ、ほかの省に行ったり外国に行ったりどこかに行ったりなんという人は。ずっとそこで純粋培養されていく人が偉くなっていくんですね、クローズドシステム。だから、省益しか考えられない人が出てくるのは私は当たり前だと思うんです。
だから、日本の公務員に風穴をあけるのは、やっぱり今のメリットのあり方を切りかえる、任用の評価基準をもっと客観的、公平な、国家や国民に対する評価基準にしていく、あるいはもっと人事交流をオープンにしてクローズドシステムをぶち壊していく、意識も自由にする、そういうことが必要だと思いますが、全閣僚を代表して総務庁長官、御所見をお伺いいたします。