山崎隆一郎の発言 (内閣委員会)
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○政府委員(山崎隆一郎君) お答えしたいと存じます。
ただいま外務省からも御答弁ありましたように、情報は非常に限られているわけでございますが、その限られた情報の中で防衛庁の見方を御説明したいと思います。
まず、先生も御案内のとおり、北朝鮮は大変深刻な食糧不足など、エネルギー不足もございますが、もろもろの経済困難に直面しておりますけれども、それにもかかわらず依然として軍事面に国力を重点的に配分しております。一つの見方によれば、GNP比で二〇とか二五%の国防費を費やしていると言われておりますが、いずれにしましても軍事力の近代化に努めておるということでございます。
それから、先生もごく最近訪韓されたというお話でございますが、幾つか最近の事例を申し上げれば、ことしの四月初めには三日連続で迫撃砲等で武装した北朝鮮の兵士が板門店の共同警備区域内に侵入しましたし、またことしの九月には、これは日本の新聞にも大きく報道されましたように、北朝鮮潜水艦が韓国領海内で座礁しまして乗員が韓国領土内に侵入するというように、最近は非武装地帯等をめぐりましてさまざまな動きが見られます。
さらに、弾道ミサイルの開発状況についても一言補足いたしますと、これも情報は限られているわけでございますが、北朝鮮は一九八〇年代半ば以降スカッドBというものを生産、配備する、それからその射程を延長したスカッドCも生産、配備するとともに、これらのミサイルを中東諸国へまで輸出してきておると見られております。それから、現在は弾道ミサイルのノドン一号というのについての報道もございますが、これについては開発中と見られますし、さらにノドン一号よりも射程の長いミサイルの開発をも目指しているのではないかというふうに思われるわけでございます。
このように、北朝鮮の弾道ミサイルのいわば長射程化の研究開発というものは、以前からございました核兵器開発疑惑と相まちまして、我が国周辺のみならず国際社会全体に不安定をもたらす要因であり、その開発動向などが強く懸念されるわけでございます。
いずれにしましても、北朝鮮は依然として約百万人と言われる地上戦力のそのうち約三分の二身非武装地帯付近に前方展開するとともに即応態勢の維持に努めておりますことから、これらの動向については今後とも引き続き細心の注意を払っていくという必要があるかと存じます。