小川光吉の発言 (決算委員会第三分科会)
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○小川会計検査院説明員 平成六年度農林水産省の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。
検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項十三件、意見を表示しまたは処置を要求した事項三件及び本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項三件であります。
まず、不当事項について御説明いたします。
検査報告番号一二二号は、水田農業確立対策推進事業におきまして、工事費の値引きを受けていたため、国庫補助対象事業費の精算が過大となっていたものであります。
検査報告番号一二三号から一二七号の五件は、広域営農団地農道整備事業等におきまして、設計が適切でなかったため橋脚等が不安定な状態になっているものであります。
検査報告番号一二八号は、畜産活性化総合対策事業におきまして、補助の対象とは認められない施設に係る設計費等を補助の対象としていたものであります。
検査報告番号一二九号は、新沿岸漁業構造改善事業(後期対策)におきまして、鋼管杭の設計が適切でなかったためカキ殻集積施設が不安定な状態になっているものであります。
検査報告番号一三〇号は、学校給食米飯導入促進事業におきまして、炊飯設備をリース契約により借り受けていたため、補助の対象とはならないものであります。
検査報告番号一三一号から一三四号の四件は、農業改良資金の貸し付けにおきまして、貸付金額を過大に算定するなどしていたものであります。
次に、意見を表示しまたは処置を要求した事項について御説明いたします。
その一は、沿岸漁業構造改善事業による施設の設置及び運営に関し、漁家の経費の節減や所得の向上に寄与しておらず、事業効果が十分に発現していない事態が見受けられ、水産庁に対して、効果的な事業の実施を図るよう是正改善の処置を要求したものであります。
その二は、肉豚に係る家畜共済事業の運営に関し、共済金を支払った事故頭数等と実際の共済対象の死亡頭数等とが乖離しているなど適切でない事態が見受けられ、農林水産省に対して、共済事業の運営の適正化を図るよう改善の処置を要求したものであります。
その三は、国有林野事業の素材生産及び造林の請負化に伴う社会保険料等に関し、保険に加入できない者に係る事業主負担額を含めて労務関係費として積算していたり、保険に加入すべき者等を加入させていないため、積算で見込んだ労務関係費がその効果を発現していなかったりしている事態が見受けられ、林野庁に対して、是正改善の処置の要求と改善の意見を表示したものであります。
次に、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項について御説明いたします。
その一は、農業農村整備事業の実施における水道管等の移設補償費の算定に関し、具体的な定めをしていなかったなどのため、実際に要した移設工事費を上回る設計金額により補償費が算定され、交付されていましたので、これについて指摘したところ、改善の処置がとられたものであります。
その二は、国庫補助事業に係る食糧費の使用及び経理処理に関するものであります。
補助事業で行う土地改良事業等において、食糧費、中でも懇談会の経費について補助の対象の範囲を具体的に定めていなかったなどのため、使用された食糧費が事業の実施のために直接必要であるか否か判然としていなかったりしている事態が見受けられ、これについて指摘したところ、改善の処置がとられたものであります。
その三は、外国産米の港湾荷役業務における運搬費に関し、実際の使用車種のほとんどが十トン車のトラックであるのに、八トン車の運賃に基づく単価を定め適用していた事態が見受けられましたので、これについて指摘したところ、改善の処置がとられたものであります。
次に、平成七年度農林水産省の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。
検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項十三件、意見を表示しまたは処置を要求した事項一件及び本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項二件であります。
まず、不当事項について御説明いたします。
検査報告番号一四六号は、予防治山事業におきまして、法枠工費の積算を誤ったため、工事費が割高となっているものであります。
検査報告番号一四七号は、高品質生産流適合理化促進対策事業におきまして、工事費の値引きを受けていたため、国庫補助対象事業費の精算が過大となっているものであります。
検査報告番号一四八号は、新農業構造改善事業におきまして、補助事業で設置した運動広場施設の一部を無断で処分しているものであります。
検査報告番号一四九号は、広域営農団地農道整備事業におきまして、設計が適切でなかったため擁壁が不安定な状態になっているものであります。
検査報告番号一五〇号は、林業地域総合整備事業におきまして、設計が適切でなかったためパイプカルバートが不安定な状態になっているものであります。
検査報告番号一五一号は、森林災害復旧事業におきまして、補助金算定の基礎となる事業費が適正でなかったため、国庫補助対象事業費の精算が過大となっているものであります。
検査報告番号一五二号は、農地開発事業におきまして、設計が適切でなかったため洪水吐が不安定な状態になっているものであります。
検査報告番号一五三号から一五八号までの六件は、農業改良資金の貸し付けにおきまして、借り受け者が貸付対象施設を県に無断で売却したり、施設等を貸付対象事業費より低額で設置または購入したりなどしていたものであります。
次に、意見を表示しまたは処置を要求した事項について御説明いたします。
これは、漁港整備事業により造成した漁港施設用地等の利用及び管理に関するものであります。補助事業で整備した漁港施設用地が長期間にわたり利用計画に沿って利用されていなかったり、プレジャーボート等が漁港区域内に無断で係留されていたりなどしている事態が見受けられましたので、水産庁に対し、改善の処置を要求いたしたものであります。
次に、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項について御説明いたします。
その一は、果実価格が著しく下落した場合に農協等を通じて生産者補給金を交付する加工原料用果実価格安定対策事業において、生産者補給金の交付単価のもとになる平均取引価格の算定に当たり、果実加工業者から受領した奨励金等を加算していなかったり、販売代金から手数料等を差し引いて取引価格としていたため、補給金が過大に交付されていましたので、これについて指摘したところ、改善の処置がとられたものであります。
その二は、政府米の運送に使用するパレットに係る費用の算定に当たり、パレットの回送等の作業の実態を把握していなかったため、パレット回送料等の費用が不経済になっておりましたので、これについて指摘したところ、改善の処置がとられたものであります。
以上をもって概要の説明を終わります。