林正和の発言 (大蔵委員会)
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○林(正)政府委員 公共投資の経済に与える効果についての御質問でございます。
言うまでもございませんが、公共投資それ自身需要になる効果と、あと民間需要を喚起する効果があるわけでございまして、確かに御指摘のように公共投資の乗数効果は、長期的には多少の低下が見られますが、私どもとしては、九〇年代に入ってからの累次の経済対策による公共投資の増加につきましては、バブル崩壊後の民間部門の設備投資、これが急激な落ち込みをいたしましたところは御案内のとおりですが、これを相殺する形で景気の下支えに大きく貢献してきたというように考えてございます。
これまで我が国では景気対策のためにこうした公共事業の大幅な追加が行われてまいりましたが、現在、先進諸国では不況期におきましても規制緩和などを通じて市場機能を活用しているところでございまして、我が国の今の財政状況ということを踏まえますと、今後は、これまでのような過度に財政に頼った経済運営については見直しに努めていく必要があるというように考えております。
なお、経済企画庁の第五次世界経済モデルによりますと、実質GDP一%に相当いたします実質政府支出の増加が実質GDPに与える効果、財政乗数でございますが、一年目を見てみますとアメリカが一・五九、イギリス一・一七、ドイツが一・二七、フランス一・〇八となってございます。我が国の財政乗数は一・二四となっているところでございます。