城島正光の発言 (予算委員会第二分科会)
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○城島分科員 今、酒、たばこは特殊なというふうにおっしゃいましたけれども、特殊であるかどうかということについては、そういう状況ではないのではないか、既にかなり一般的であり、嗜好品といっても、どこでそれを区切るかというのは大変難しいわけであります。そういう点からしても、諸外国の税体系というのは私も理解しております、そういうことだと思いますが、何度も繰り返しますけれども、それにしても、税率そのものの高さというのは、やはり日本の方が極めて高過ぎる、高いということではないかというふうに思います。
今後、こういった状況の中で、さらに全体的な部分でいうと不安感があるのは、消費税についても、政府・与党の中において見ると、今世紀中にさらに七だとか一〇だとかという可能性があるというようなことの中で、このままの体系で同じようなことが今後も進んでいくとすれば、これは消費者のみならず、それを生産するというかメーカーサイドからしても大変大きな問題であるというふうに思います。
なぜそうかということについて少し詳しく申し上げたいわけでありますけれども、後でちょっと時間があれば触れたいわけでありますが、今回のWTOのパネルでも蒸留酒の問題が論議になりまして、ほぼ今度の一部改正案に出ておりますけれども、それも基本的には国際ルールですよね、大蔵省が説明しているのも、国際ルールにのっとった体制をと。国際ルールであり、同時に、まさしくそれはよく言われるような経済のグローバル化時代においてということであります。
すなわち、経済のグローバル化というのは、物が国境を越えてどんどん行き来する。もちろん、これは物だけではなくて、人、物、金、資本、すべてそうでありますけれども、一番大事なことは、この中で製品というのが国境を自由に往来するようになる、そうしますと、すべての製品について、国境を越えて行き来するような製品について見ると、同じ価値であれば安いものが強くなるのは当たり前ですし、消費者もそれを好む、できるだけ安い製品でいいものをということにどうしてもなっていくわけであります。そうしますと、今、トータルの値段をできるだけ安くするということが、生産者側からしても最大のテーマであります。まさしく、一言で言えば、国際競争力を持った商品を開発していこうということになるわけであります。
そうしますと、今の税体系、一般的なことは承知しておりますけれども、それでも一応、例えばいわゆる製造原価というのでしょうか、小売価格になる生産者からの価格、その上にたばこ税なりあるいは酒税がかかり、その上に今度は五%がかかっていくということになりますね。酒税とかたばこ税は、海外の製品でも同じ率がかかるのはわかります。しかし、もともと安いコストのものが入ってくるわけですね。また、現実にこの数年は、ビール等も海外からの安いものを入れるということであります。
そうすると、そのもともとの、国内での生産段階においてもできるだけそれはコストを安くしようということで、生産現場ではもう本当に一円一円のコストダウンを日夜やっているわけです。ただその中で同時に、御承知のように、割高な国内の原料を一定割合で購入することが義務づけられているわけですね。これは、例えばビールにおいて見ますと、ビール業界全体としては年間約二百億円の負担が、海外の安い原料を買えばというような比較でいけば、二百億円の差が出てくる。それが現実ですから、できるだけそういうことも含めて解消してほしいというのはあるわけでありますけれども、それは一気に解消するのは難しいかもしれません。
ただ、現実的には物が、一方では自由な、国境はなくなっていく、酒においても、二〇〇二年、二〇〇四年には関税がゼロになっていくということになりますと、ますますそういう流れが強くなる。そういうベースとなるところにおいてもハンディキャップがあり、その中で一円一円のコストダウンをやりながらもハンディキャップがある。そこに酒税があり、そしてトータルに対して今三%であり、五%に今度なっていくとすれば、酒税のところはいいわけでありますけれども、国内の生産者のコストのところに同じ率でそれはかかっていくわけですよね。
現状、そういう状況の中で、さっきから繰り返しますが、なおかつ酒税も高いということになると、トータルの値段において影響してくるのはかなり大きくなるわけであります。三から五になれば、それだけでも、率的には変わらないにしても額的には大きくなっていく。これがまして将来どうなるかわからない、さらに上がっていくということになると、このままの形で消費税率が上がっていくということについては、これはちょっと看過できないということであるわけであります。そういう点も含めてみると、このままの税体系とこのままの形でこれが推移していくことについては、現実の環境、グローバル化経済の中における生産者はもとより、消費者にとってもそうでありますけれども、それはなかなか理解できないというふうに思いますが、いかがでしょう。