水野誠一の発言 (決算委員会)

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○水野誠一君 そういう問題も抱えた製薬業界であるわけでありますが、従来からその製薬業界の国際競争力の弱さというのが指摘されております。
 日本の製薬会社は世界のベストテンにも入ってこない。また、総売上高に占める海外の売上高、つまり輸出の比率というのも、世界の大手十社が大体三二%から九七%の間にいるということが言われていますが、我が国の大手六社は一〇%程度が最高である、中には一%台というような企業もあるということであります。それから研究開発費もアメリカの大手の約三分の一だということで、新規、海外展開、研究開発すべてにおいて世界に大きくおくれをとっているのが我が国の製薬業界の姿だというふうに言われます。
 この原因は、薬価が公定価格で守られていることが大きいのではないかという指摘もあります。価格が安定しているということ自体が業界全体の安定をもたらしているわけでありますが、同時に競争力を弱める、この状態を維持したいがために薬剤費の引き下げができないと、こういう悪循環に入っているのではないかなという感じがいたします。
 この保護政策というのは、今、金融業界の再編成、いわゆる金融ビッグバン問題と似た構造でありまして、まさに護送船団方式ということがもたらす功罪の罪の部分というふうにも考えられるわけでありまして、この薬価という問題について大胆なメスを大臣の手で入れていただくということをぜひお願いし、日本の製薬業界が国際的な競争力を持ち得るような形に導いていただきたいというふうに思うわけであります。
 同時に、薬価の問題だけではなく、医療報酬の問題も含めた医療制度の抜本的な改正ということが今回の医療保険の改正という問題の背後にある非常に重要な条件として私はあると思います。
 そこで、大臣に、この医療制度改革という問題、大変大きな問題でありますが、これについて取り組む覚悟を伺わせていただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 114014103X00219970501_284

発言者: 水野誠一

speaker_id: 844

日付: 1997-05-01

院: 参議院

会議名: 決算委員会