武藤嘉文の発言 (決算委員会)

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○国務大臣(武藤嘉文君) 今御指摘のとおりでありまして、私ども、行政改革というのは、今日の日本のこの肥大化したあるいは硬直化した行政機構、あるいは縦割り行政の弊害がいろいろ指摘を受けております。そういうことを踏まえまして、新しい時代、橋本総理が四つの視点をこれからの国家機能として、例えば国の安全であるとか、国を豊かにしなきゃいけないとか、国民の生活を守らなきゃいけないとか、教育、文化、こういうものを大切にしていかなきゃいけない、四つの機能に分けておっしゃっておられますが、そういう四つの機能をこれから果たしていく上においてどうあるべきなのか。そのときには、今御指摘のとおり、できるだけ従来と違って規制緩和で民でやれるものは民へ移していこう、あるいは地方でやっていただけるものは地方に移していこ、こういう観点から進めてきております。
 そして、その上に立って、今までの役所にとらわれないで、その中でなるべく共通した行政目的を持ったものは一つの役所にしていこうと、こういう形で積み上げをしてまいりますと今のスリムのお話もおわかりがいただけたと思いますけれども、私ども作業をやっておりまして、結果的に、最終的になかなか時間がなくなってまいりまして、中間報告を取りまとめるのは一応八月ということになったものでございますから、その中間報告を取りまとめるまでにそれだけの作業が全部は完成し切れない。そこで、とりあえず総くくり、今申し上げたような形で、なるべく簡素でしかもできるだけ重複しない、できるだけ縦割りにならない、そして行政目的に合ったような形でまず大くくりの役所の形を考えてみようじゃないかということで一府十二省庁の考え方を出したわけでございます。
 しかし、それは今申し上げたように積み上げではございませんので、一応十一月末が最終報告ということでこれから最終案をまとめるということになっておりますので、それまでの間、今度はその総くくりをした中で、ある程度の事務はこんなような事務だろうというところの概括的なものは一応は私どもまとめましたけれども、それに対して実際突っ込んで、それじゃその仕事をやっていくには、今の役所と比べてこの仕事は要るんだろうか要らないだろうか、今の役所と比べながら、新しい機構の中ではどういう役所の機構が必要なのか、どういう事務をどういう機構でやらなきゃいけないのか、これをこれから実はやっていくわけでございます。
 ですから、マスコミではどこの役所は焼け太りしたとか全然手がつけられないとか、そうじゃないのでございまして、今百四十幾つ局がありますけれども、局の数は相当減らしていくという考え方でこれから最終報告に向かって作業を進めていきたい。九月から十月、十一月、原則として毎週そういう作業をまだ行革会議は続けていくわけでございますし、そして、政党とりわけ与党の御協力もいただかなきゃなりませんので、そのうちにはまた野党の皆さんにもお願いしなきゃならぬかと思っておりますが、とりあえずは、これから我々はそういう作業を進めながら、与党ともいろいろまたお打ち合わせをして進めていきたい。
 現に一つの例を申し上げますと、今のスリム化といいますと、従来は昭和四十三年に総定員法が発足しまして、それ以来今日まで、ことしが第九次の定員削減計画の初年度でございますが、その第九次のことしの初年度まで入れますと、たしか二十九万四千ばかり実際は減るわけでございます。ところが、現実に減ってきたのはたしか四万三、四千でございます。そうすると、実際には二十九万減ったよとこう言っているけれども、実際その逆に、また増員計画、増員計画と毎年増員を認めてきちゃったものですから、差し引きで言うと実際は四万幾らしか減っていない、こういう状態でございます。
 これではいけないので、私ども、もちろん今の生首は切れないということは一つの原則として持っておりますけれども、やっぱりこれからそういう形で出てきてスリムになるときには、今の総定員法を見直したりあるいは定員削減計画というものをもう一回見直しさせていただいて、そして、これから一つの計画的に人を減らしていくということは、今まで以上にやっていくということになれば結果的にはいっかは非常に人減らしになる、スリムになる。
 一遍に全部首を切るというわけにもいかないということでございますので、その辺は多少時間はかかるかと思いますけれども、今度はその辺まで踏み込んで、結果的には総定員法も見直して、そして定員削減計画というのも正直第十次かあるいは第九次の見直しを含めてある程度やっていって、スリム化というのは当然やっていかないと国民の理解が得られる行政改革は完成しないというふうに思っておりまして、そのような形で進めていきたい、こう思っておるわけであります。

発言情報

speech_id: 114014103X00519970904_008

発言者: 武藤嘉文

speaker_id: 30472

日付: 1997-09-04

院: 参議院

会議名: 決算委員会