井上吉夫の発言 (行財政機構及び行政監察に関する調査会)

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○井上吉夫君 今、山口さんの御意見が出たばかりですが、ほぼ同じような意見を申し上げます。
 考えてみますと、行政権は御承知のとおり、これはもう内閣に帰属すると思います。したがって、それぞれの役所ごとに監視機能というものをしっかり持ってその中でみずから間違いのないようにやっていかなきゃならぬ。
 いろんな経済団体等で内部監査というのがあります。しかし、それだけでは足りないというので、外部監査というのがある。それと似たような例えで言うならば、内閣のやります行政行為と、そして国会が持つ機能なり機能なり役割なりという立場から考えると、毎日の行政行為の細かいところを一々国会が全部拾い上げて調べるということは至難のわざだと思います。同時に、行政の機能なりというものが行政の側にあるとすれば、みずから誤りのないような行政を執行するということは当然のことだと思うんですが、今、山口さんからもありましたように、実はそういうことがそのとおり行われていなくて、あっちにもこっちにもいろんな問題が起こってくる。そこにはやっぱりもう一つ違った立場、まさに国権の最高機関としての国会が、そういう場合にしっかり見定めていくという監視機能をやっぱり持たなきゃならぬ。
 しかし、その場合に、余りにも巨大な機構やら人間を抱えるということは、これはある意味では大変な行政のむだにもつながっていきますし、行政機能というものとの区分で一体どこがメインだということになりますので、国会が持つ機能なり役割という中では、行政がやります監視機能というもの、その報告をしっかり受けながら、一方では実際に展開される行政行為がそれぞれの地域でどういう問題を起こしているかということ、そういうことに対する国会が持つある意味の民衆との近さというものを国民は期待していると思う。
 そういうことにこたえる役割を国会が持たなきやならぬとすれば、やはりそれに一番ふさわしい院は、強いて衆議院と対立して物を申し上げるわけじゃありませんが、言うなれば、言葉がそのまま当てはまるかは別として、予算については衆議院に優先権があるとすれば、とりわけ私ども参議院は決算に力を入れていかなきゃならぬ。最近の参議院の流れはそういうとらえ方をして、特にこのところの参議院における決算委員会の取り組み方というのは、恐らく衆議院が簡単に追随できないぐらいの熱心さを持って進めてきたと思います。
 そういうこととの関連で考えますと、この行政権の帰属主体である内閣の、行政のいろんな問題をしっかりと監視する機能というのを持つ院は、やっぱり参議院の方がふさわしいのではなかろうか。そういう意味でごく具体的に言えば、こういう行政監視のための常任委員会を二種委員会として参議院に置くということを考えることの方が、できるだけ重複やむだをなくしながら行政監視の効率を上げていくというやり方としては、一番いい答えが出てくるのではないかなという気がいたします。
 冒頭、自民党の加藤さんが、この私どもの調査会を最初決められたとおり三年この後も続けるのか、もう少し早く答えを出すようにすべきかどうかを会長に意見を求められました。会長の答えは、できるだけ昨今の事態なりいろんなことを考えると、丸三年使うのではなくて、できるものならばこの会期で答えを出したいな、そうでなくてもことしいっぱいという目標ぐらいでやりたいなというぐあいに言われました。私はこの六月、会期内で無理やり答えを出さなきゃならぬとまでは考えませんが、昨今のいろんな行政上の問題があっちにもこっちにも出ていて、まさに政治不信というのが一番の問題だという認識はお互いみんなが感じているところだと思いますので、そういう意味では、冒頭出ました加藤さんの意見に対する会長の答えどおり、三年かけてではなくて、できるだけ早くみんなの共通の答えをまとめ上げるということの方がいいんではなかろうか。うまくいけばこの会期内、年内には最終の答えを出すということがいいのではないか。
 その中身については途中でちょっぴり申し上げましたように、やっぱり国会がそれらしい、いわば外部監査機能とでも言うべき機能をどうしても持たなきゃならぬという認識に立ってでございました。

発言情報

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発言者: 井上吉夫

speaker_id: 10410

日付: 1997-01-28

院: 参議院

会議名: 行財政機構及び行政監察に関する調査会