渡辺四郎の発言 (行財政機構及び行政監察に関する調査会)

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○渡辺四郎君 私も初めてきょう参加をさせていただいて、あるいは従来からの討議なりに逆に水を差すようなことになるかもしれませんが、まとめていただいた九項目の中の例えば②の「行政監視のための機関の国会への」云々の中で、いわゆる「政府部内の監察等の利用及び国政調査権の活用を図るべき」だという問題で、なぜ国政調査権が今まで活用されなかったのか、ネックは一体どこにあったのかということを我々自身も考える必要があるんじゃないか。
 確かに、立法府という議会そのものの、私ら自身の役割もあるわけですが、今まで新しい制度とかあるいは新しい改革とかということになりますと、否定はしませんけれども、例えば総理を中心としたたくさんの審議会とかあるいは調査会とか委員会とかたくさんできておりまして、常任委員会の中で審議をして、その審議の過程を少し知りたいと。法律は閣法で出てくるのでその過程がわからないものですから、例えば、どうしてこういう法律に変わっていったのかとか、あるいはどうしてこういう法律が出てきたのか、その審議の過程を少し聞かせてくれないかということを過去再三経験したわけです。そうしますと、行政の立場からは審議会の内容についてはお話ができませんとか御報告ができませんと。それじゃ、その審議会の会長なら会長に、あるいは委員長なら委員長にひとつ許可をとったらどうかということまで問題提起をしますけれども、なかなかそれが御相談てきないというようなこと。そういうことをずっと繰り返してくる中で、議会の形骸化といいますか審議の形骸化といいますか、そういうふうに見られてきた傾向が一つ大きな要因としてあるんじゃないか。
 だから、先ほど先生がおっしゃった参議院無用論の中の問題で、院そのものに例えば意図とか能力があるというお話ですけれども、そういうことでやりますと、能力があるいはなかったかもしれませんけれども、審議の過程がわからないものですから、なかなかやっぱり常任委員会の中では本格的な議論ができないで、ただ法案に賛成か反対かということが議論の中心になっていくという一つの経過があったんではないか。
 ですから、もしも既存の常任委員会においてということであれば国政調査権、これは参考人の先生方の内容も読ませていただきましたけれども、国政調査権で、司法は若干別になるかもしれませんけれども、立法府でどこまで、例えば調査権として発動できるのかということが一つ大事になってくるんじゃないか。
 それからいま一つ、情報公開との関連の問題で、これは古い先生方は御承知のとおり、例えば防衛問題なんかになりますと常に、これは公務員の場合は守秘義務があるわけですし、委員会の中で質問をしても守秘義務を盾にそれはちょっと勘弁してくださいとかということで、やっぱり答弁そのものが遠ざかっていく。そうすると、その委員会なり法案審議そのものも非常にその中心部分はどうしても抜けてくるものですから、軽くなって進んでいくんじゃないか。
 ですから、情報公開を国民のためにやらなきゃいけないということになれば、公務員の守秘義務との関係をどう整理するかということでなければ、幾ら情報公開を求めても、一方では守秘義務という法律があるものですから、公務員がそれを漏らせば懲戒処分になるわけです。そういう部分の整合性をどう図っていくかということでやらなければ、情報公開制度をつくってもやっぱりそこらでひっかかってくる難しさがあるんではないか。ですから、これは以前から何回か防衛問題等で問題が起きたことがあったわけですから、そういうところを私は同時に解決するといいますか、やっていく必要があるんではないか。
 それからいま一つは、先ほどからお話がありましたように、確かに予算権の問題等ありますが、参議院先議の議案がたくさんありながらもどうしても国会審議は衆議院中心になる。ですから参議院無用論で、参議院には大概会期末に来るものですから、時間に追われて早く早くという格好で上げなきゃいけないという問題がある。ですから、最大限国会開会中は、例えば予算に関係がなければ参議院先議で時間をかけて審議をしていく、そういう方向を打ち出すべきじゃないかという希望を持っておるところです。
 以上です。

発言情報

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発言者: 渡辺四郎

speaker_id: 19526

日付: 1997-01-28

院: 参議院

会議名: 行財政機構及び行政監察に関する調査会