直嶋正行の発言 (国際問題に関する調査会)

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○直嶋正行君 両先生、本日はどうもありがとうございます。
 私は簡単に二問お尋ねしたいんですが、まず最初にリム先生にお伺いしたいんですけれども、先ほどアジア太平洋地域の成長と日本経済の。パフォーマンスというお話の中で、日本経済の。パフォーマンスについては悲観的に見ている、アジア太平洋における経済の牽引車にはならないんではないかというようなコメントがあったように思うんです。これは今、日本経済は芳しくないと思うんですが、例えば中長期的に将来を見通してこのような御見解を言われた面もあると思うんですけれども、もう少しこの部分について、どういう理由でそのようにお考えになったのか詳しくお聞かせをいただきたい、これが第一問であります。
 それから、二つ目ですが、これはプラサート先生、リム先生お二人の御見解をお伺いしたいんです。
 以前にこの調査団がタイの方に訪問されましたときのプラサート先生とのやりとりをちょっと読ませていただきました。その中で、プラサート先生は、例えばASEANの会議なんかでも日本の外務大臣とタイの外務大臣とは違う言葉、異なる言葉をしゃべっていると。日本は口を開けばアジア太平洋と、それからタイの方はASEAN、アジア、こういう視点だと。だから、そこにずれがあるといいますか、違う言語で会話している、このことは非常によくないという御指摘でありました。
 それから、今のお話の中でも、どうも日本というのはいわゆる日米とASEANの間に立って非常に態度があいまいだという、特にこのASEANの安全保障であるとか経済の問題に関してこういうコメントがございましたし、リム先生の御報告の中にも似たような感じがあったと思うんです。
 ただ、これはひとつ日本の立場から今度は申し上げますと、お二人もいみじくも御指摘されましたように、今ASEAN地域よりも北東アジアといいますか、これは朝鮮半島の問題もありますし、中国の両岸関係その他いろんな紛争要因といいますか、そういうものがあります。そういう状況で考えると、やはり日本という立場から見ると、日米同盟といいますか、これはやはり最優先せざるを得ない。もちろん、戦後五十年間の経済関係ということも背景にあると思うんですが、最優先をせざるを得ないと思うんです。
 その中で、今お二人からいろいろと御指摘のあったASEANの経済発展なんかに寄与していこうとすると、どうしてもASEANの側から見ると中途半端だという立場に立たざるを得ない面も私はあるんじゃないかと思うんです。そういう意味でいうと、日本は何をやればいいのか。片方に日米関係と、こういう重要なものがあって、もう一方で確かに発展するアジアという大きな課題があって、その中で日本は何をやればいいのか。
 さっきお話のあったようなODAだとかそういうものに関して申し上げますと、これは継続努力をしなきゃいけないと思うんですが、もっと大きな枠組みでやはり日本がアクションを起こしていくというのはなかなか難しいんじゃないかと思うんですが、この点についてもう少しお二人の所感をいただければ大変ありがたいと思うんですけれども。

発言情報

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発言者: 直嶋正行

speaker_id: 7583

日付: 1997-03-03

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会