プラサート・チチャイワタナポンの発言 (国際問題に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(プラサート・チチャイワタナポン君) 大脇先生の御質問、ありがとうございました。
 確かにODA理念は、今のODA大綱ができたのは九二年で、その前のODA四原則は九一年の四月だと思います。湾岸戦争の直後に慌ててつくった原則だと思います。今、顧みて五年間たちます。それを見直すことは、大脇先生のおっしゃったことに全く同感です。世界の一つの大きな流れですから、これも日本の行政家はもう敏感ですから、それを引き受ける可能性もあるという気がします。
 経済インフラは重要ですけれども、社会インフラの方、基礎教育とか、または余り日の当たらない社会層の方、工業化の過程でちょっと犠牲になる社会層の方に重点を置くことはこれは不可能でないと思います。そういうような努力も今見られています。
 例えば、外務省は三つの援助、支援計画を持っています。日本の援助もローカル援助も、これを使って小さな図書館、スラムまたは村の至るところまで、小さいですけれどもこれが非常に喜ばれて感謝をされる。また、人と人とのつながり、援助の皆さんがもっとリラックスして周りの人々と人間関係ができる。政府と政府ですと、官僚と官僚の方はちょっと態度がかたくて、ガードがかたくて、そこで若干緊張があるので、そこのメリットは大きいと思います。全く同感です。
 もう一つ、CSCEのような構想の可能性ですけれども、今ASEANの国々の政府が望んでいるのは多角的、マルチラテラルなアプローチですね。多国間じゃなくて多角的なアプローチで、ARFは北朝鮮を入れますと、これもほぼアジア太平洋のCSCE版だと思います。実は去年七月の会議のとき、一番長い時間議論されたテーマは北朝鮮問題だと聞きました。ARFの場で、東南アジア地域じゃなくてアジア太平洋地域全体をカバーする、また人権問題も北朝鮮問題もいろいろ議論されます。
 ASEANは、こういうような場をつくって、これをだんだん拡大していく。多分ことしの会議で北朝鮮の代表者が招かれると思います。去年二時間くらい朝鮮半島問題を議論した際、北朝鮮の代表者が出席しないままでちょっとぐあいが悪かったと思います。出席した方がいいと思います。
 議員レベルの場の話ですけれども、実はタイの外務大臣は九五年のASEAN拡大外相会議で提案しました。ASEANの会合は国民の代表も入れるべきと提案しました。しかし、シンガポール、インドネシアなどから冷たい反応を受けて廃案にしました。去年、もう一回タイの外務大臣が提案しました。国民の代表のような立場を持つ人の参加も提案しました。今回は若干小委員会レベルで議論されていきます。その提案はASEANだけですね。ARFの場でも議員、国民の代表の出席、これもこれからまた議論をされていくと思います。
 日本政府がこれをサポートしたかどうかは自信がありませんが、日本政府がこれをプッシュすれば、ASEANの幾つかの国も積極的にやりましょうという国が出てくると思います。少なくともタイ政府はもう二回提案してきました。
 以上です。

発言情報

speech_id: 114014308X00419970303_015

発言者: プラサート・チチャイワタナポン

speaker_id: 20545

日付: 1997-03-03

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会