リム・ホァシンの発言 (国際問題に関する調査会)

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○参考人(リム・ホァシン君) 今、御指摘された二つの点に私も全く同感です。あえてつけ加えさせていただきますと、第一点に、病院よりも地方の農村にクリニックをたくさんつくった方が国民の保健、健康に寄与できる、そういうような援助の方がよろしい、それも全く同感です。
 近年、DACの対開発途上国の政府援助も減ってきたんです、景気低迷で。日本も期待されるような金額のODAを国会で配分されていない。にもかかわらず、日本のODAは過去五、六年間世界の一位を占めているんです。国民一人当たり一万円以上の税金でどうして開発途上国の援助をしなければいけないか、日本の国民一般も不平不満もあろうかと思いますが、援助される側から見れば、国民の生活の向上、経済の発展に寄与できるようなODAを歓迎すると。
 強調したいことは、今アジア諸国において経済発展が進んでいるんです。しかしながら、インフラの整備が並行して整備されていないから、環境汚染問題がいろいろ出てくるんです。これからも経済発展と並行するようなインフラ、産業のインフラの整備、それは橋梁、道路、発電所等々、日本のODAで援助してほしいと。そういうような、中国を中心にインドネシアとかマレーシアあたりも日本に要請する立場あるいはその気持ちを持っていると思います。
 問題は、日本のODAで、例えば中国の三峡ダムとかあるいはインドネシアのアサハンプロジェクトとか、ウォノギリダムプロジェクト、それはスラカルタにあるんですけれども。それからボロブドゥール・プランバナン遺跡の援助、それもいろいろ批判されていますけれども、環境破壊とかあるいは歴史遺跡の破壊とか等々いろいろ問題が提起されているんですが、援助側はフィージビリティースタディー、それが重要です。派遣して調査して、歓迎される、感謝される援助をいかに展開すればよいか、そういうような調査は非常に大切だと思います。
 よく昔の話で、マルコス政権当時は援助を着服される、そういうような事件は幾らでもあるんです。日本から見れば、国民の税金で開発途上国の援助が政治家の財布に入ってしまったら情けないし、援助される側から見れば、国民がまた税金を払って借款の返済に追われるんだからいろいろ問題を抱えている。私の言いたいことは単純明快です、援助をされる側の国民生活の向上、経済発展にいかに寄与できるか、貢献できるか、真剣にフィージビリティースタディーをしてから展開をしてほしい、そういうことです。
 二番目も私は全く同感です。日本とアジア、日本とASEAN諸国との交流はやっぱり大切です。日本とASEAN、日本とARF、民間も財界学者の交流をどんどん展開してもらいたいですね。橋本首相がこれから定期的にASEAN首脳と会談して、互いの理解、親善を深めていくことによって貿易とか投資、そういうようなことは、やっぱり人的交流を通じて展開されていかなければいけないと思います。だから、定期的な人的交流、政府首脳だけじゃなくて、政党あるいは学界、経済界、そういうふうな親善交流、人的往来を大いにやってほしいですね。
 以上です。

発言情報

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発言者: リム・ホァシン

speaker_id: 7794

日付: 1997-03-03

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会