リム・ホァシンの発言 (国際問題に関する調査会)
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○参考人(リム・ホァシン君) まず第一点は、タイ、マレーシア、インドネシアによって構成されている北方の成長三角地帯についてですが、これは、もちろんシンガポール、マレLシア、インドネシアによって構成されている成長の三角地帯と本質的には、あるいは次元が全く違うと思います。成長の三角地帯は、まず経済の比較優位性を大いに活用して、シンガポール政府がバックアップして、マレーシア政府それからインドネシア大統領も積極的に支持して推進してきたので成果を上げているんです。
それに触発されて、じゃ北方でも同じような経済成長地帯をつくろうじゃないかと。最初は学者同士が議論して出されたんですが、マハティール首相も賛成の意を表明して、タイもインドネシア政府も賛成するようになったんです。しかし、基本的には、マレーシアのペナンは華人社会ですけれども、インドネシアのメダンも華人人口が非常に多いんですが、リゾート基地ですから、タイのプーケットと同じように。したがって、北方の成長三角地帯は、基本的には国際リゾート基地として発展していく、地域間の交流、経済交流を進めていくしかできないんじゃないか。大規模な投資とか製造業の誘致なんか、そういうような計画はないと思います。また、そういうような方向へ持っていくことは不可能だと思います。基本的には、人的交流、経済交流、リゾート開発にとどまるんじゃないかと。今、本格的に推進されてはいないんですけれども、これからどういうふうに展開されていくか注目に値するんですが、これが第一点です。
第二点は、御指摘がございました二十八ページの「EAECはASEANにとって、APECよりも経済的現実性を持っている」、それをどういうふうに解釈するかというような問題なんです。APECはアメリカも入ってきますが、今回のEAECはアメリカを排除するんですね、いいかどうかは政治家が議論するんですけれども、ニュージーランドとかオーストラリアも排除されているので。以上述べた国々が入ってきて余り広過ぎるとまとまりにくい。
ただ、そういうふうに理解して、地理的に見れば、NIES、ASEAN、中国、日本、韓国あたりが入るとまとまりやすい。現に、NIESの域内貿易投資、ASEANの域内貿易投資、それからNIES、ASEAN対中国との交流が深まってきたんだから、HAECはこういうような土台に立って経済交流を進めていくためには現実性に富んでいるんじゃないかというふうに私は理解しています。