プラサート・チチャイワタナポンの発言 (国際問題に関する調査会)
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○参考人(プラサート・チチャイワタナポン君) 先生ありがとうございました。山崎先生の御質問は三つ四つありました。
まず、軍備増強の問題ですけれども、おっしゃるとおりアジア地域は武器の最大の市場であり、これは間違いないと思います。アフリカ、ラテンアメリカなど、向こうの経済発展はおくれていますから、この地域のマーケットはとても大きい。
しかし、この地域において国防費の増加率を見ますと、その増加率の低下も事実です。うちのタイの国は、最近の課題とされました空母の調達はスペインから、またF18戦闘機、また潜水艦をタイの海軍が欲しい、こういうような懸念がいろいろあるんですけれども、しかし防衛予算を見てもその増加率がだんだん減ってきたことは見逃してはいけないと思います。
例えば、うちのタイの国の場合は、防衛予算の増加率を見ますと、九二年は二〇%、九三年は一〇%、半分低下しました。九四年は一三%、また九五年は一〇%、これはドルで換算する場合です。タイのバーツで換算する場合はもっと低いです。九二年は二〇%、九三年は八%、九四年は一五%、それで九五年は七%に減ったわけです。
国の一般会計予算の方は増加率がもっと高い。
これは明確です。潜水艦の購入は、タイの海軍が欲しいですけれども、やっぱりなかなか閣議決定はできなかった。海軍はもうプッシュをやめたと聞きました。新しいF18の購入も凍結されました。空母の調達は予定より一年おくらせました。
こういう動きで、タイだけじゃなくてほかの東南アジアの国々を見ても、GDPに占める防衛予算はそんなに高くないです。例えば、タイの場合は九四年に二・七%です。GDP、国内総生産に占める防衛費は二・七%です。インドネシアの方はもっと低い一・五%、フィリピンは一・四%。
やっぱり日本の防衛予算は金額がとても大きいと我々は見ています。日本の海軍は世界ランキングでも非常に強力で、潜水艦も十六隻あって、P3Cも百機持っています。大変能力の高い武器を日本は持っている。
私は、余り悲観的には見ていないです。衝突という可能性、それを管理する体制はできています。ASEANのメカニズムを通じて、アメリカの軍事的なプレゼンスがなくても、ASEANの中でそれを管理することができると自信を持っています。南沙諸島の方も、最近の動きを見て中国もその話し合いの場に応じました。これもいい方向になっていく、だろうと思います。
米軍の基地の役割は、やっぱり北東アジアの方には非常に存在理由はあります。東南アジア地域内は、我々は余り認識していない。カンボジア紛争時代、ベトナムは大量の軍隊をカンボジアに、約十八個師団でカンボジアを占領したとき、そのときタイとカンボジア国境にベトナム軍の師団がたくさん集中しました。こういうような危機に直面するとき、アメリカは何も我々にこたえてくれませんでした。米軍基地のメリットは地域内にはだんだん減ってきたことが我々の認識です。やっぱり北東アジアだと思いますね。
以上です。