金田勝年の発言 (大蔵委員会)

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○金田勝年君 大変な御決意ということで、受けとめさせていただいたわけでございます。今の我が国の置かれた現状、そして将来の私どもの子供や孫の時代にどういう日本をつくってあげるのかと、そのためにやはり私どもが今のうちにできることをきっちりしておかなければいけない、そういう意味において非常に重要な御決意だと、こういうふうに思うのであります。
 ここで、一つぜひともお願いしたいことがあるわけでございます。先ほど、大臣が国会と国民の議論を踏まえてとおっしゃられたわけですけれども、その国民の議論というものを考えた場合に非常に大事なことは、今そういう五原則、財政構造改革については五原則ありますし、ほかにも六つの改革ということで、本当に二十一世紀に向けての厚い壁を破って、そして新しい二十一世紀の日本をつくるために一番やらなければいけないことが、しかしかなり広範にわたっているんですけれども、それをやるということ、その必要性、そしてもしそれをやらなかった場合にどうなるのかということにつきまして、もっともっと国民にわかりやすく、いろんな機会をとらえてPRをぜひしていただきたいということであります。
 恐らく、ここにお集まりの先生方や大臣を初め大蔵省の関係の皆様、霞が関の関係の皆様はわかっておると思いますが、私どもは地元に帰っていろんな団体やいろんな国民の皆さんと話をするんですが、なぜ今しなければいけないのか、そしてこれをそれぞれやらなかった場合にどうなるのかということについて、はっきりとわかっている方というのが意外に少ないんではないかと。ここをどういうふうな形で対応していくのか。これは、やっぱりそのPRというか、わかりやすい説明というか、こういうものをもっともっとやっていただく必要があるんではないかと私は思うわけであります。
 例えば、私の地元では、高速道路をつくるのに、ほかの地域ではたくさんあるかもしれませんが、ずっと順番を待って待ってきた。やっと私どもの方の地元に来るかなと思った途端に、世の中がこういうふうに激変して、壁にぶつかったと。もう来ないんじゃないかという不安は、それは大変なものなんであります。ですから、そういうふうなことに対して、どういうふうにわかりやすく国民の側に立って説明をしていくか、これはこの大改革に立ち向かう立派な御決意と、もう一つのやはり重要なポイントなんじゃないか、そういうふうに思うのであります。
 例えば、この前の平成六年十一月の税制改革関連法、これでもって所得税の減税をまず先行させたと。そして、その総仕上げとして今回の消費税の三から五への引き上げ、それから経済状況の判断、財政状況の判断もあったと思いますが、特別減税の取りやめということが決定しておるわけなんです。そういうセットのものを国民がはっきりわかっているかといいますと、なかなかこれもまたわかりにくい。今回上がることだけがどんどんひとり歩きしてしまっておる、そういう状況をやっぱり感じざるを得ないのであります。
 私は昔、昔といっても平成元年の消費税導入のときに、こういう説明を聞きました。消費税を導入するときに、新たな税ですからいいよと言う人はいないのであります、基本的に。国民感情としているはずがない。でも、理解してもらうためにこういう説明をしてくださった方がいるのであります。
 四十八カ国でもう既に、平成元年の段階でもう導入されておるんだよと。そして、またチェコスロバキア、ソ連、そういう当時社会主義の国でございますが、この国でさえ付加価値税として導入されておる、そういう税制なんだと。それからもう一つ、ヨーロッパの国々でも消費税を導入する、付加価値税を導入するに当たって、どっちかと言えば社会主義的な政党が必ずそれを提案しておる、そういう経緯もあるんだと、私はそういう説明を当時間いたのであります。ああそうなのか、消費税というのはそういうふうにほかの国でもう進んでおる税制なのかと。そして、OECD二十四カ国の中で消費課税の割合は日本が一番低いということも聞いたのであります。
 そういうことを聞きますと、やはり我が国は何で今までそういう税制を導入していなかったのかという疑問に変わるのであります。それが説明であります。わかりやすい事実に即した説明をするかしないか、それをどんどんPRをするかしないかで、日本国民は賢いんですから、その国民がそれは必要だと叫ぶかどうかにつながってくる、私はそういう経験も一つの貴重な経験ではないかと。だから、そういうことを踏まえてぜひPRというものを大事に考えていただきたい。
 例えば、法律ができ上がったり、そしてそれを施行する、実際に運用するという段階になったり、予算が通ってそれを運用する、執行する段階になったら、それはもう完全にあまねくPRするために使うお金というのは予備費を組んでもできるのではないか、あるいは金をかけても政府としてやらなきゃいけないのではないか、私はそう思うのであります。それが将来の我々の子供や孫の時代にプラスになることであったら、きっちりそれをやらなきゃいかぬ。果たしてそれを今まで十分にやってきたのか、そういうふうな問いかけを私はどうしても常にするのであります。
 そういうことをぜひこの機会に参考にしていただいて、立派な決意だけではなくて、そしてまた国民の皆さんがそれぞれの分野で、待ちに待って我慢をしてやっと、もうこれから二、三年の予算で道路ができるかもしれない、あの危ない河川が改修されるかもしれないと思っているときに、世の中が急に変わったんだよと、お前のところへはもう行かないな、残念だな、その前までだなと言われたのでは国民もたまったものじゃないし、私が地元に行ってどう説明するのか大変なことになります。ですから、そういうことをよく、国民の立場に立ってぜひお願いしたいと、こう思うわけであります。
 よろしいでしょうか、大臣、一言だけ簡単に。

発言情報

speech_id: 114014629X00519970321_005

発言者: 金田勝年

speaker_id: 29756

日付: 1997-03-21

院: 参議院

会議名: 大蔵委員会