田野瀬良太郎の発言 (建設委員会)

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○田野瀬委員 これはひとり建設省にお任せする仕事ではなく、我々もしっかりとこれにつきましては認識をしていかなければならぬ、このように思うわけでございまして、ともにその方向に向かって頑張っていきたいものだと思います。とにかく、道路というのは大変な経済効果を発揮する、特に景気が不振を続けておる今日、この道路予算をいささかも落としてはならないと考えておるものでございます。
 先般、私の選挙区、奈良県の大変田舎の天川村でございますが、三〇九号線、約二・五キロのトンネルをつけていただきました。先般、村長と、どうでしたか、よくなりましたかという話をしておりましたのですが、それはそれは村民生活が大変向上したということでございます。先般の、十一月の紅葉期でございましたが、その村はもう大変きれいな紅葉シーズンを迎えるわけでございます。そのトンネルできたがために何と五万台の車が入ってきて、もちろん青年団から消防団から挙げて交通整理に汗を流したのではありますが、沿道に村民挙げてお店を出した。それこそ、家庭でつくったばらずしを出したり、おにぎりを出したり、あるいはその地域の特産であります柿の葉ずしを出したりして、それはそれは大にぎわいで、一日で最高売り上げのおうちは八十万円売り上げた、村挙げての大変な経済効果があったのだ、そういうことでございます。さらに、その村からどの高校へも通学できない、大変な峠がございまして、冬になれば恒常的に積雪する、雨が降ればすぐ崩れて道が通れないというような悲惨なる状態であったのですが、このトンネルのおかげで、スクールバスをつくって、そして最寄りの駅まで運ぶことによって家から通えるようになった、二十人ほどの高校生でございますが、家から通学できるようになったのだ、大変な生活向上になったのだということでございます。
 こんな話を聞くにつけ、道路がいかに大事であるか、あるいは経済効果をいかに発揮するかということを私はつくづくと痛感したわけでございます。公共事業七%カットではありますが、道路につきましては大変な経済効果発揮しますので、この道路特定財源も含めて道路行政については一層ひとつ力を入れていただきますように、この機会に篤とよろしくお願いを申し上げておきたい、このように思います。
 さて、続いてでございますが、ここのところへ来て一層林業不振、木材業不振でございます。もう業者からあるいは林業家から悲痛な叫びが聞こえてくるわけでございまして、このままではもう中山間地域に人がいなくなる。特に深刻なのは、間伐を必要とする山が約五割、日本の国土の七割を占める山の半分が間伐がなされておらない、それはもう放置したままである。とても間伐をする力はないし、間伐をして木を育ててもとても経済的に成り立たないということは、もう私から言うまでもないことでございます。間伐をしない山は、どうしても根が浅いものですから、土砂崩れ、崩壊事故が起こりやすい。あるいはまた、間伐をしないものですから山が真っ暗になってしまいまして、日が当たらないものですから、草その他植物が育たない。ですから、地肌がむき出しになって、雨が降りますとその土砂がどんどん川へ流れ込んでいって、天井川をつくったりあるいはダムの土砂の堆積を早めたりというようなことで、間伐がなされないということの悪影響はもう甚大なものがあるわけでございます。これは、一に林野庁の仕事ではあると思うのですが、林業振興に公共事業を抱えております建設省の果たす役割も大きなものがあろう、こういうふうに私は思うわけでございまして、ぜひひとつこの先建設省にお願いしたいわけでございます。
 とにかく国内材の新たな需要を掘り起こさなければならないと思うわけでございますが、最近になりまして、我が県におきましてもその間伐材を利用したウッドブロックをつくる施設ができたわけでございます。私は、建設省におかれましても、自然環境あるいは眺め、環境の保全等々に力点を置いた河川法の改正がなされ、この十二月一日から施行になっておるわけでございまして、この機に、コンクリートむき出しのいろいろな工事から、できるだけ自然に優しいというか自然に親しむ、すなわち木材を大いに活用した工法に切りかえていっていただけないものだろうか、ウッドブロックをいろいろなところに使っていただく、こういうところの検討を進めてもらえないものだろうか。そのことは建設省でも最近になって大いに検討し始めたということも聞いておりますので、その辺のところのお考えあるいは状況をこの機会にぜひ聞かせていただきたい、このように思うわけでございます。

発言情報

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発言者: 田野瀬良太郎

speaker_id: 3221

日付: 1997-12-03

院: 衆議院

会議名: 建設委員会