西川太一郎の発言 (商工委員会)

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○西川(太)委員 早速質問に入らせていただきますが、今、日本経済は大変厳しい状況の中にあって、我々野党の立場でいえば、政策の失敗による不況、こういうことも言えなくもない。その後始末にいろいろと努力をされている、こんなふうにも受けとめられる面もあります。しかし、そういう中で、通産省は非常に前向きに、次世代の日本の経済をいかに立ち上げるかという努力を真剣にしておられる、これは野党の立場とはいえ高く評価をしたい、こういうふうに冒頭申し上げたいと思います。
 そこでお尋ねでございますが、通産省が中心になって中心市街地の活性化対策というものを今しておられますが、この点について、提案も含めながら数点、大臣の御所信を承りたいと存じます。
 日本経済の構造転換が進む中で、中小製造業、とりわけ東京、大阪のような大都市圏における零細製造業の、いわゆる物づくりの環境というものが非常に厳しいものになってきておりますことは、大臣も十二分に御承知のことと存じます。そういう中で、中心市街地の商業機能と密接に関連して、都市型工業の活性化を行うことが必要ではないかと近時言われております。
 そこで、通産省を中心に検討しておられますこの中心市街地の活性化対策の中でも、都市型産業活性化関連施設の整備例として、インキュベーター施設、または製販一体事業支援施設と申しますか、製販というのは製造と販売をリンクさせる、こういう意味でございますが、これを一体型にして行う事業に対して支援をする施設、こういうものを挙げておられて、例えば、中小企業庁等が自治体など、または商工会議所等に配付をしておられますものには、具体的な幾つかのイメージまで挙げて政策の浸透を図っておられる。
 そういう中でお尋ねをするわけでございますが、まず一点目は、東京二十三区のような地域の中心市街地において自治体が進めておりますアパレルまたはバッグ、アクセサリー、こういう製造、つまり、ファッション関連の産業またはその消費財の製造の製造販売を一体化する。例えば工房ショップという言い方ができるかと思いますけれども、または、そういう英語があるかどうかですが、ファクトリーブティックとでもいいましょうか、そういうものをつくっていく。または、今はやりの保育器といいますかインキュベーター、こういう施設を誘致して、地域に芽を出した、将来可能性のあるそういう産業を育てていく。厳しい財政の中ですけれども、こういうことに補助をしたり、特別融資を制度化したり、こういうことをやっていただければ私は大きな効果が出るのじゃないか、こう思うわけでございます。
 例えば、手前みそで恐縮でありますが、私の選挙区の墨田区、荒川区は、隅田川という川に沿っているわけでありますが、これは東京都の調査によりますと、アメリカのマサチューセッツ州のボストンの中心を流れてボストン湾に注いでいるチャールズ川という川の流域と非常に似ている。つまり、ファッション産業が集まっている。隅田川ファッションリバーという名前も実はかつて提唱したことがある。ついでに申しますと、多摩川の方はハイテクが集まっていまして、多摩川ハイテクリバー構想というのがあって、一対をなしているわけであります。したがいまして、我が墨田、荒川地域にはそういうファッション産業が頭のてっぺんからつま先まで蝟集しているわけであります。こういうところで、ただいま申し上げましたようなものを育てていただく補助や融資制度、これを創設していただけないかということが一点。
 またもう一つは、共同入居型の製造販売一体工房等の大規模施設というのを中小企業庁は中心市街地の活性化の例として自治体に示されているわけでございますけれども、二十三区のような密集市街地において突然大規模な空き地が出るということは、なかなか難しゅうございます。そこで、地価も高いこともありますし、いろいろなことがございますので、一施設一体型の整備ではなくて、広がりを持った一定の地域を、施設と決めるのじゃなくて地域を指定していただいて、製販一体型の工房ショップ、こういうものを誘導して集積をさせていくという手法をぜひとっていただけないか、こういうふうに存じて、この二点をやっていただけないかという、要望というか、質問の形で申し上げる次第でございますが、御答弁を賜りたいと存じます。

発言情報

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発言者: 西川太一郎

speaker_id: 14838

日付: 1997-12-05

院: 衆議院

会議名: 商工委員会