寺田輝介の発言 (外務委員会)

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○説明員(寺田輝介君) 高野議員より二点御質問がございました。メキシコにおける日系人の役割、メキシコにおける麻薬問題。
 日系人の役割、メキシコにおきましては、冒頭御説明申し上げましたように、一万二千から三千名の規模でございます。私が見ておりまして、チャパス州については例外だと思いますけれども、一般的に非常にメキシコの各層によく溶け込んでいる。そういう中で、移住百周年を契機にしまして自分たちが日系人であるという認識、意識を強く持ち、かつまたそういう日系人に対して百周年を一つの弾みとしまして一層尊敬の念が強まった、こういう状況下にあるわけでございます。
 しかし、私どもとしましては、やはり日本とメキシコのかけ橋になっていただきたいという気持ちがあるわけでございまして、これは日本語教育だとかいろいろの事業がございますので、これを一層推進したい、こういうふうに思うわけでございます。他方、日系人におかれましても、もし日本語を十分駆使できるようになりますと、目下増大しつつある日本の投資、実際に工場を見ておりますとスペイン語すら十分にしゃべれるマネジャーはいないわけでございますから、そういうところに入っていく、そういう形のかけ橋があろうかと思います。
 なお、新しい点で一つ始めたことでございますけれども、いわゆるJET計画でございます。今までメキシコに適用はなかったわけでございますが、昨年、日本で余り知られておりませんけれども、太平洋岸にありますシナロア州と和歌山県とが姉妹都市関係を結んだわけでございます。そこで、この関係をより発展させようということで、初めてメキシコ人を一人、日系の方でございますけれども、和歌山県に送り込んだと、こういうことをもっとしなきゃいかぬと思います。
 この移住百周年のときに、先ほど申し上げましたように、石川県の松任市より「炎太鼓」を迎えました。その際、市長がおいでになりましてすっかりメキシコに関心をお持ちになりまして、この松任市にJET計画にのせてぜひともメキシコ人を送ってくれと。これはぜひとも日系メキシコ人を出したいと思っていますが、こういう形で、草の根運動だと思いますけれども、一段と両国間の日系人を中核とする関係を深めたいと考えておるわけでございます。
 第二の麻薬の問題ですが、これは実はコロンビアとの関係がございますわけで、一言で申し上げれば、従来のコロンビアにおける有力な麻薬のカルテル、これがメキシコを中継基地にしてアメリカに麻薬を出していた。現時点ですと、どうもコロンビアにおけるカルテルの力が弱まったそうで、その結果メキシコの方がみずから仕入れ、販売までやるようになった。かつまた、そういうようなグループが多数出てまいりまして、その中の抗争が発生している。その中において、一部のメキシコの軍部の最高レベルまで麻薬汚染が浸透してきたということがございます。
 しかし、メキシコの場合にはまさにアメリカの隣接国でございますので、第三者から見ておりましても、アメリカの監視は厳しいと同時に、メキシコも麻薬問題に関しましてはアメリカに対して一〇〇%協力しているということでございます。この問題は簡単に解決する問題ではございませんけれども、メキシコとアメリカの関係当局の協力体制が続く限り少しずつ問題は、解決とは申しませんけれども、前向きに処理されるのではないかと思います。
 一つだけ申し上げますと、メキシコにおきましては、一般市民の中における麻薬汚染、そういう現象はまだ顕在化しておりません。

発言情報

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発言者: 寺田輝介

speaker_id: 24864

日付: 1997-10-30

院: 参議院

会議名: 外務委員会