加藤良三の発言 (外務委員会)

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○政府委員(加藤良三君) 確かにフルチ大使を筆頭にしたイタリアの動きというものに活発なものがあったということは事実であったろうと思います。
 ただ同時に、委員御指摘のウドベンコ総会議長の提案と申しますか、イタリア、パキスタン決議案も含めて、これを投票に付さないという方向で物事が動いているということ自体、それは議員がこれも御指摘になられましたとおり、物事が振り出しに戻ったという表現もできるところかとは存じますけれども、同時にフルチさんの努力というものが相当行われたにもかかわらず、そのイタリア決議案が実際に投票に付されそうでない状況になってきたというところに一つ象徴的な意味があろうかと思います。
 すなわち、国連は国連として現状維持がなされれば現状維持がなされるだけのことであるわけでございますけれども、しかしこのままでは国連自体がおかしいのではないか、もし国連が時代の要請に合わないことになれば、国連自体がその敗者になるのではないかという国際社会の認識というものが一九六五年の改革以来また高まってきている。そういう意味での底流と申しますか大きなうねりと申しますか、そういうものが明らかにあって、ウドベンコさんのいわば間を保つような提案になってきたということも言えるのではないかと思うわけでございます。
 したがいまして、そういう一般的な意味での追い風があるのだ、国際社会の総意が国連の改革に向けてあるのだということを十分念頭に置いて、明年初めからと言わず、今後も引き続き政府としてできるだけ志を同じくする国との間の協議を始め、それから必ずしも志を同じくしていない国についても、日本の立場というものについての理解を深めるために積極的な努力をしてまいりたいと思っております。

発言情報

speech_id: 114113968X00319971127_015

発言者: 加藤良三

speaker_id: 23672

日付: 1997-11-27

院: 参議院

会議名: 外務委員会