小泉純一郎の発言 (厚生委員会)
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○国務大臣(小泉純一郎君) 今のお話、問題点として挙げられましたけれども、この介護保険法案の本旨は何かといえば、それは二百万人以上に達している要介護者の問題を個人の問題、家族の問題にとどめておいていいのか、社会全体で支える仕組みをつくりたいというのが大方の国民の声だったと思います。
そういう観点から、今後毎年十万人はどんどん要介護状態の方がふえてくる。そして、今や家族、特に御婦人の介護にかかわる御苦労というのは並大抵のものではない。子供が親を介護する時代から、むしろ六十過ぎの親が八十過ぎの親を介護している。このまま放置していいだろうか。これはやはり個人なり家族なりに任せておくのは限界である、社会全体で支えていこうという大方の国民の声を受けて私はこの介護保険制度を導入しようという機運になったと思います。
もちろん医療制度等の関連もあります。社会的入院等の問題もあります。そういう本旨というものを見失うべきではない。いろいろ問題点はあります。それでは全く放置していいのかという問題ではないと私は思います。当然、心配される点はあると思います。それは今後、十二年度四月以降導入して実施してから今想定できないような問題点も出てくると思いますが、それは実施後の状況を見ながら改善すべきではないのかなと。むしろ、今は一日も早くこの介護の状態、個人や家族の問題として任せていることから、お互い助け合うという連帯感を持って介護保険制度を導入しようという、この法案本来の趣旨というものを見失わないで御審議をいただきたい、そういうふうに私は考えております。