西山登紀子の発言 (厚生委員会)

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○西山登紀子君 受験資格が与えられるわけですけれども、私は特に繰り返し御要望しておきたいと思いますが、局長が力を込めて言われたように、やっぱり複数で専任でという、この保健所での精神保健相談活動、これからPSWの方々という形で資格者が主に担当していかれると思うんですけれども、現在の二千三百よりもやっぱりふやしていくということをぜひ御指導を強めていただきたいと思うわけです。
 次に、私はこのPSWの資格法案は成立に賛成でございますが、阪神大震災のときに、二月一日でしたが、私は現地に実態をということで足を踏み入れたときに、皆様も覚えていらっしゃる長田区というのは非常に激震の中心でして、そういう中で、実は兵庫の神戸市の長田区の保健所の中で、さまぎまなPSWの方々が非常に献身的に活動しておられたということを目の当たりにして大変感動したわけです。実はその兵庫PSWの会の方々が「阪神・淡路大震災を巡るPSW 兵庫からの報告」という立派な報告集をつくっていらっしゃるわけです。あの惨事の中でどういうふうにPSWが活動したかという克明な記録です。これはやはり非常に重要な記録だというふうに思います。
 もちろん、厚生省も直ちに全国的な支援の呼びかけをされて、ここでは都道府県派遣で救援に当たったPSW二百名を超えて協力をされたというような記録がございます。さらに、この相談件数というのは、例えば一月二十八日までは六百十六件だったんだけれども、三月三十日になると、相談件数、累積ですが、六千百八十五件という形で相談件数がうんとふえている。特にこういう地震の多い日本ですから、どこで再びこういう地震が起こるかもしれない、そういうときの、悲しい記録ではありますけれども、私はぜひここから教訓を酌み取らなければいけないというふうに思うわけです。
 例えば、長田保健所の区内にあります長田むつみ会、二十三人をサンプルにして、その人たちがどうなったかという記録がここにあるわけですけれども、精神障害者の方々二十三名の単身率は五七%なんですね。そのうち全焼・全壊は七八%、長田区に残った方はわずか七人です。あとはみんな仮設に行ったり、亡くなられた方も三名いらっしゃる。あの惨事の中で精神障害者の方々がそういうふうな状況になっているというような記録もございます。
 またそういう中で、例えばある中央保健所のPSWの方の記録ですけれども、三カ月間で中央保健所の通常の精神保健相談一年分に相当する件数を扱ったと。最初から初動の一般医療班の中に精神科のスタッフが含まれていたらもっとうまく対処ができたかもしれない。しかし、PSWの日常的なつながりがあったからこそ精神障害者の方々に対するケアが、非常にああいう惨事のもとではあっても、薬の投薬とかいうのが途切れないように、あるいは仮設住宅に対する入所のケアなんかもやれたということがるるここに述べられています。
 私がお願いしたいのは、こういう貴重な研究を十分に今後の教訓にしていただきたいと思うんです。

発言情報

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発言者: 西山登紀子

speaker_id: 7729

日付: 1997-12-12

院: 参議院

会議名: 厚生委員会