横島庄治の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○参考人(横島庄治君) 二点のお尋ねだったわけですが、一つ目の国際都市東京が首都機能を外したときにどういう形になっていくのか、そういうお尋ねだろうと思うんです。
これはさまざまな見方があると思いますけれども、私自身は、経済都市東京の力というのは、今若干落ちておりますけれども、それはそう簡単にひっくり返るようなもろいものではないと思っております。ですから、お尋ねのような現象が起きないとは限りません。つまり、都心の一等地があけばそこに経済的な業務が進出してくるというおそれはあると思います。しかし、東京がどこまでそれを受け入れるかということは、行政的には国有地でございますから、制約は私は可能だと思います。ただ、それを財政援助のために民間に売却することを目的とすれば別でしょうけれども、一定の制約をした方がいいというふうに国が考えるならば、それはそのような思わしくない進出を食いとめる手だては私はあると思います。そこは政策論ではないかと思いますね、不十分かもしれませんが。
二つ目の部分につきましては、逆に私は、緒方先生がおっしゃるような意味でそういうおそれがあるという土地がもしあるならば、それは非常にいい土地ということになります、一番で心配するような該当地があるとすれば。そこをもしあけておけばそれはある意味では非常に豊かな安全な、狭いとおっしゃったけれども、私は必ずしも巨大な場所がどんとなければ避難場所にならないとは思っておりません。ある地域に絶対安全なスペースが確保できるということが、各所に点在するということが非常に大事でありますから、東京のこのような密集地帯の中で、地価が高い中で、例えば宿舎があいたというようなところはそのまま、もし財政的に許すならば空閑地としてあけておくことで避難場所としての安全性を十分に発揮できると私は思いますけれども、ここはちょっと御意見と違うかもしれません。
もう一つは、今東京がどういう都市になろうかというときに、国土庁の国土審議会で行われている美しい国土づくり、あるいは都市そのものの景観というものを考えていく上での例えば緑化率とかあるいは公園率とかというものに対して、決してそれはむだな貢献ではないということは言えます。ただ、そのことのいわばメリットが、首都機能が出るというふうなこととそろばんとして、あるいは都市としての価値観として合うかどうかということを精査していったときに、全部の対象地域がそれでいいということにはあるいはならないかもしれませんけれども、私はそのような期待を持てるだけの土地が都心に埋め込まれているんだろうと。
ちょっとお時間をいただきますが、今東京というのが過密だと言われておりますけれども、例えば山手線に朝の八時台に乗りますと、身動きがとれない状態でしりを押されて乗るわけであります。新宿から乗って原宿ぐらいまで来ますと、何となく揺れて自分のすき間ができて、こうなっていた手が下がるぐらいの余裕ができるんです。こうなっていた手がこう下がるという余裕が実は非常に大事な余裕ではないか。それはわずかなスペースですけれども、ちょっとした余裕というのが都市の過密状態緩和に非常に大きな役割を果たすというのは、あの満員電車で二、三分揺れたときに何となく周りに少しあきができるという状態の現出というのは、都市の過密状態にとっては、数のカウントは少ないかもしれませんけれども、非常に有効な解消策になるだろうというふうに私は思っておりますけれども、いかがでございましょうか。