横島庄治の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○参考人(横島庄治君) 瀬谷先生の震災に対する御危惧というのはまことにおっしゃるとおりだと思います。
確かに、当時よりも悪いところが東京ではあるのかもしれませんね。その意味では、いざというときにどういうふうに避難するかということについては、緒方先生は大して効果ないというふうに御危惧されていたようですけれども、それなりに新しい土地があくということの役割というのは少なくとも果たしておかなければいけないだろうと思います。
何をどこに動かすかという議論は、調査会、審議会で一定の流れのもとに話されているわけでありますけれども、幸いにして今行政改革の中でエージェンシーが具体化してまいりました。首都あるいは首都機能地にすべての行政機関が集中する必要はないというのが一定の流れになってきますれば、そのものは国会等移転の対象とはまた別の考え方で点在させることも可能ではないか、それが一つの新しい展開になるんではないか。
しかし、国会等をという中の第一段階で国会を動かすということは国会の重い決議でもございますし、やはり私は行政府をどのように動かすかを考える前に国会が動かれるという国会側の御意向を尊重している一人でございまして、その意味ではぜひ国会からモデルを示して動いていただくと。そのことによって今机上で議論しているよりは何十倍かの移転効果と、そのことによる地方へのさまざまな波及効果というのははかり知れないものがあると思うんです。
九千ヘクタールというような膨大な土地を考えずとも、千ヘクタール、二千ヘクタールで私はまず最初は十分ではないかと思うんですが、そこに国会の機能を動かすことによって見えてくるものがいろいろあるわけでございます。そこに何も外務省や大蔵省が全部一緒にくっついていくのがすぐできないなら、私は百歩譲ったらそれらはしばらく東京に残してもいいと思っているんです。それよりもエージェンシー化したいわゆる実務行政部門、これは極端なことを申し上げれば、北海道から九州まで、均等とは申せませんが、交通アクセスの許す限りいろいろなところに点在させることによってその地域への波及効果を図っていくと。
これはイギリスでは、具体的な資料はきょうこちらにございますけれども、何千カ所という事務所を全国的に再配置しております。そのことで、小さいながらも我が町は何の役所の出先があるんだ、これがその地域の誇りになりながら、その地域の活性化と経済効果を呼び起こしていると。この手法が二番目に来て、そして行政府のもう一方である今の霞が関の官庁街が国会へついていくのか、ここに残るのか、さらには分散型で、必ずしもある一県に全部行くというようなことでなくて、ある県に国会が行ったらそのリンケージのもとで隣の県ぐらいまで私は拡大をしてもいいのではないかと思っているんです。
その意味では、東京が今一勝四十六敗という格好で首都機能をひとり占めしておりますが、どこかへ移せばその県が一勝であとが四十六敗になってしまうわけです。少なくとも三勝か四勝する県がありまして、五勝四十二敗ぐらいの勝率まで上げるような、多極分散型といいましょうか、分散的な分都の役割というものを何とか果たせないか。そういう視点をぜひ私は新たな議論として起こしていただいてもいいんじゃないか。そのためにぜひ私はイギリス型を先生方にも見ていただきたいなと、こんなふうに思っております。