横島庄治の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○参考人(横島庄治君) 最後の御質問は最後にお答えさせていただきますが、江本委員の御心配は多分こういうことだろうと思うんです。
 東京というところは、首都機能が移っても東京は東京としての都市があって、そこに居住人口があると。安全のために出ていく、だったら残った人は安全じゃなくてもいいのか、この議論はあるんですね、確かに。それはちょっと姿を変えますと、じゃ、全員が動けるなら一番いいかもしれません。
 しかし、それは余りにも現実離れをした選択であるならば、さっきの山手線の話じゃございませんが、足が上がって手が上がって動きがとれない状態からちょっとゆとりをつくるために最も効率的な部分を動かすとすればだれなのか。電車の乗客でいえば、サラリーマンだけ全部おりろと言うか、学生だけ全部おりろと言うか、不要不急の客はおりてくれと言うのか、何か特定の乗客を引き取らないと電車の満員状態が解消できないとすれば、一番強制的に動かしやすいところを動かすのがいわば政策的な対応になるだろう。その最も強制的な対応として国会みずからが自分が出ていくことが一番いいというふうに決議されたことに、私はある種の評価をしてもいいんじゃないか、こういうことであります。
 だから、残った東京都民は安全でなくていいんではなくて、出ていった者も安全なところへ行く、残った人も出ていってもらったすき間でより安全な都市の中に住み続けると。ここのところは整合性はないようですけれども、実は都市論としてはあるんですね。自分で去れない人は去れないんです。しかし、そうでない人が去ってくれることによってその人がより安全な状態に転位するならばそれは安全都市ということになるんではないかという論理は、私はしておかなければいけないんだろうと思います。
 地震の発生については、江本委員のお話とは違う意見が地震の専門学者の間で今まさに議論の真っ最中でございまして、いつ起きてもおかしくない、その時期に来ているということについては、私は御認識いただいた方がいいんではないかと思うんです。
 どこに動かすかについては、もちろん申し上げる立場にございませんし、まさにそれを決めるために審議会が今さまざまな調査をしている最中でございますから、それは申し上げられないんではなくてわからないんであります。
 ただ、日本の活断層の地図がございまして、真っ黒い線が何本か入っておりますね。日本列島全体に活断層地図というのが公表されております。実は、この活断層地図というのは活断層のある場所を書いただけでありまして、ない場所は塗り残してあるというわけじゃないんです。あるとわかったところだけに線が引いてあります。しかし、それ以外の白いところでもあるかないかわからない場所がたくさんございまして、わからない場所は線が引いてありませんから、あそこに引いてない場所は安全だというふうに考えると日本の地震の対応を間違えることになりますね。
 そうなりますと、これから候補地になるところは改めて地下構造を全部調べなければいけないと思うんです。そのときには今ある地図というのはあくまでも参考でございまして、もっと多くの活断層の線の入った地図が多分でき上がるんでありましょう。私はきょうは災害の立場で申し上げましたが、その地図の完成を待たなければ決められないんではないか、こんなふうに思っております。ですから、私は地震にこだわりません。

発言情報

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発言者: 横島庄治

speaker_id: 34849

日付: 1997-11-20

院: 参議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会