堀田隆夫の発言 (大蔵委員会)

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○政府委員(堀田隆夫君) お答え申し上げます。
 証券取引等監視委員会といたしましては、山一証券に対しまして過去二回検査に入っております。官房の金融検査部と合同で入っておりまして、金融検査部の方は財務面の検査をする、私どもは会社の経営なり営業の中で法令などの市場ルールに違反する行為がなかったのかどうか検査をするという仕事の分担でやっているところでございます。
 私どもといたしましては、過去二回の検査におきまして、いわゆる簿外債務の発生原因の一つと言われておりますが、飛ばしの有無につきまして、その点を念頭に置きつつ事実解明に努めたところでございますけれども、そのような取引を把握するには至らなかったということでございます。
 いわゆる飛ばしというものは、顧客の保有する評価損を抱えた有価証券を決算期の異なるほかの顧客に証券会社の外で顧客間の直取引という形で転売を重ねていく、それを証券会社が仲介をするということでございまして、一般的に証券会社の帳簿には痕跡の残らない取引であるということがございます。
 また、私どもの実施しております検査は、官房検査部の検査も同じでございますけれども、行政検査でございまして、相手方の協力をもとに事実解明を行うということを基本としておりますので、相手方の十分な協力が得られない場合にはなかなか発見、解明には困難な面があるということを御理解いただきたいと思います。
 ただ、困難だということでとどまっていていいものとは決して思っておりません。私ども、山一証券に対しましては、十一月二十五日からまたこれも検査部と合同で特別検査に入っております。
 その中で、簿外ではございましても証券会社の役職員が関与している以上は何らかの痕跡が残っている可能性は十分にあるわけでございまして、その点の現物の検査を徹底する、あるいは顧客から事情を聞くというようなことを通じましていわゆる飛ばし行為の実態をこの際徹底的に解明いたしまして、法令違反等があれば厳正に対処してまいりたいと思っているところでございます。
 また、今回の検査の中で得られました経験といいますか、ノウハウを生かして今後のこの点についての検査能力の向上に努めてまいりたいと思っているところでございます。

発言情報

speech_id: 114114629X00619971202_014

発言者: 堀田隆夫

speaker_id: 4215

日付: 1997-12-02

院: 参議院

会議名: 大蔵委員会