黒田東彦の発言 (大蔵委員会)
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○政府委員(黒田東彦君) 御指摘のいわゆるジャパン・プレミアムでございますが、九五年の十月にピークを迎えてドルの三カ月物で〇・五%に達していたわけですけれども、その後急速に縮小いたしましてほとんどなくなっていたものが残念ながら先月の中旬からまた急速に拡大をいたしまして、十二月三日には一%という異常とも言える水準になったわけでございます。その後若干縮小いたしまして、直近の昨日の段階では〇・五%まで縮小してきております。
今回のこういったジャパン・プレミアムの拡大の要因が何だったのかということは、必ずしも客観的に明らかなわけではございませんが、恐らく二つほど理由を挙げられると思います。
一つは、年末にかけて資金の出し手の外銀側のドルの供給がやや品薄になってきたところへもってきて邦銀側がドルの手当てを急ぐということで取り急いだといった需給要因からプレミアムが拡大したというのが一つございます。
それからもう一つ、委員御指摘の日本の金融機関に対する何とない不安と申しますか、不信といいますか、そういったものがマーケットでいろいろ言われまして、そうしたことからまたさらにプレミアムが拡大するといったことがあったと思います。
その後、先ほど申し上げたように、縮小しました一番大きな理由は恐らく需給要因であろうかと思います。すなわち、邦銀は既に当面の外貨資金の手当てを十分に行っておりまして、慌てて取り急ぐ必要がなくなってきたということがあろうと思います。
ただ、残念ながら日本の金融システムについての何とない不安というのはまだ残っておりまして、そこからジャパン・プレミアムというのがまだ存在しておるのではないかと思います。
ただ、御案内のとおり、そもそも我が国は外貨準備も十分ありますほか、アジア諸国でいろいろ通貨不安が発生しております国というのは実は対外債務国ですが、我が国は世界最大の対外債権国であるということでこういう外貨の取り入れについてのプレミアムというのは本当はやや異例というか異常な面があるわけでございまして、国内の金融システム安定に向けての先ほど大臣がお答えいたしましたような断固たる対応をとっていきますれば必ずやこういった不安感みたいなものが解消し、ジャパン・プレミアムも急速に解消していくことが期待されるところでございます。