前田正の発言 (環境委員会)
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○前田(正)委員 地球温暖化が地球全体の環境に大変大きな影響を及ぼして、その防止が全人類共通の課題となっておるところでございます。関係省庁間の調整を初めとして、国、地方公共団体あるいは企業、一般国民にも理解しやすい内容で速やかにひとつ施策を講じていただきたいと思っております。
次に、私ども、昨日、瀬戸内海の海砂採取問題で広島の三原というところへ行って視察をしてまいりました。そのことに関して質問をさせていただきたいと思います。
瀬戸内海の海砂問題につきましては、三月十九日の衆議院の予算委員会の環境分科会で我が平和・改革の斉藤鉄夫衆議院議員が、広島県の全面採取禁止を踏まえ瀬戸内海全域での採取禁止を環境庁に求めたことは御承知のとおりでございます。
また、環境庁は、この五月にまとまる予定の環境調査の中間報告を待って、現在進めている瀬戸内海環境保全基本計画の見直し議論に海砂問題を加えるとの計画を表明していただきましたことは、地元の皆さん方も大変喜んでおられました。
私たちが昨日見てきたところは、三原市の桟橋から、海上タクシーというのがございまして、それに乗りまして約四十分、大三島南側に大島カヤトマリ鼻灯台沖というのがございまして、その海砂採取の作業をしている現場をずっと見てきました。これは、今、広島県は既にもう採取は中止しております。この場所というのは実は愛媛県側でございまして、指定区域内で海砂を採取しておりました。
私たちもこの採取船に乗り移って、愛媛県の海砂採取業協会の会長さんという方が出てこられまして、説明をいろいろ伺いました。大きなバキューム管を海の中へ突っ込んで、そして砂をポンプで吸い上げ、その上層部分には大きな石とか貝殻がございますので、まずそれを吸い上げた船の上で全部より分け、それを再びまた海の中へ、海底に捨て、海砂の良質部分だけをより分けて、大体朝の七時ごろからお昼の一、二時ごろまで同じ場所に停止をさせて、七百立米ほどの海砂を採取すると言っておられました。
その会長さんは、言い分もいろいろあるのだなと思うのですが、海砂を掘ってできたその穴は、十年ぐらいすると自然と、海流、海の潮の流れによって砂が運ばれてきてまたもとへ戻るんだ、だから、決して環境破壊にはつながりません、心配は要りません、こう言っておられました。
また、その海砂をとった海水ですが、海水と一緒に砂を吸い上げますから、その海水をまた海へどっと捨てているわけです。その周辺は物すごく濁っておって、その細かい粒子の砂がその周辺数百メートルにわたって、海の流れに従って汚れておるのであります。
また、その上層部の小石、大石、こういったものとか貝殻部分の、悪い部分はどんどんまた海の中に捨てておるわけでございますので、片一方では、砂をとる穴ががばっとできる一方、悪い部分はどんどん海の方へ捨てるわけですから、その高低差といいますか、海の底は、とったところは低いし、その上の、がらをどんどん載せるところは非常に高くなる、非常に大きな高低差が海の中ででき上がっておるわけであります。それにより海流の流れが当然変わってくることは間違いがありません。
さらに、深く掘り下げる中で、部分的には地表の粘土層——砂というのはかなり深いところまであるものではなしに、部分によっては非常に浅い部分がありまして、とってしまうと、その下には粘土層というのがあって、それがあらわれている部分も数カ所あるということも聞きました。
さらに、海砂をとると、その部分に当然穴が、先ほど協会長さんが言うように海流で埋まってくるのですけれども、一体その砂はどこから来るのかというと、実は、海岸の砂が流れ流れてそういうところへ徐々にずれて入ってくるということになるようでございます。実は、海岸の砂がもうなくなって、消えていっている。
しかも、台風とか大きな波が寄せてくると、今まで、波の緩和材といいますか、緩やかな状況の役割をしたその砂がなくなり、直接波がぽんと海岸にぶつかり、その波で海底の砂が沖へ引き戻され、護岸の土台を守っていた砂がなくなってしまうわけですから、護岸が一部破壊されたり、割れたり、ずれたり、陥没したりというふうな大変な状況が数カ所見つかっております。私ども素人ですけれども、素人が見てもわかるようなことで、大変なことだなという実感をして帰ってまいりました。
そこで、お尋ねをいたしたいと思います。広島県の例を見てもわかるように、海砂の採取業者がまず許可以上に海砂を採取しているという実態が判明いたしました。広島県では、許可業者三十一業者、すなわち許可業者全員が実は違法に許可以上に採取していたと言われております。ほかでのこのような監視制度というものは一体どうなっておるのか、その辺をちょっとお聞かせいただきたいと思います。