海江田万里の発言 (緊急経済対策に関する特別委員会)

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○海江田委員 そうした総理の説明がG7の他の諸国の大変強い支持を得たというのが評価なわけでございますが、ただ私は、特に昨夜の、サミットが終わった後の記者会見を見ておりまして、そういう総理の決意が強い支持を得られたということを本当にそのまま額面どおりに受け取りていいのかどうなのかという疑問を若干持ちました。
 それは、記者会見の一番最後のところで、カナダの女性の、ハリスさんといいましたかね、記者の方が、総理に向かってこういう質問をしました。総理は冒頭のスピーチの中で、ドラスチックな金融改革を進めると言っていましたが、それは弱い金融機関の破綻も含めるのですか、こういうお尋ねをしたはずでございます。そうしましたところ、総理が逆に質問しまして、それは弱い金融機関も守るということですかということを聞き返しをしまして、そして、それは違うよということを言ったわけでございます。弱い金融機関は守らないんだよということを言ったわけですけれども、それに対しても、このカナダの女性の記者は比較的けげんな顔つきをしていた。カメラが映しておりましたから見ておりました。
 それからもう一つ、私は昨日、最近は便利になりまして、インターネットでいろんな国の新聞をたちどころにとることができるわけでございますが、ワシントン・ポストのこのサミットに関係します記事をインターネットで引きまして、そしてそれを私なりにつたない翻訳をしてみたわけでございます。インドネシアの暴動の問題と、それからインドの核実験の問題がありまして、その後に日本についてこの記事は、論説でございますが、書いております。
 それはどういうことかといいますと、日本の大蔵当局は、日本の不良債権問題を解決するに当たって、アメリカ政府が一九八〇年代にSアンドLの問題を解決するときにとったような適者生存の原則を採用することに抵抗しているという書き方をしているんですね。
 このワシントン・ポストの記事と、それから先ほどお話をしましたカナダの女性記者の観点というのは同じではないだろうかというふうに私は思うわけですね。それはどういうことかといいますと、確かに総理は、みずからのスピーチの中で、大変力を込めて金融改革をドラスチックに進めるということを言っているわけですけれども、ところが、じゃ、現実に、本当に金融改革をドラスチックに進めるおつもりがあるのかどうなのか。とりわけこの場合は適者生存の原則で、つまりこの不良債権をこれから償却していかなければいけないわけですけれども、金融機関で不良債権の償却ができない、不良債権の償却のできるような体力を持っていない金融機関があるわけですね。その場合、そういう金融機関に対して、カナダの女性記者が言っているように、弱い金融機関の破綻も当然のことながら含めるのですかと。そういう体力の弱い金融機関の破綻というものは、これは当然のことながら適者生存の原則で破綻をさせていいのじゃないだろうかというようなことをやはり言っているわけですね。
 それに対して、総理のお答え、きのうのでは私は若干ずれていたというふうに思いますので、そういうような適者生存の原則を採用して、そして破綻するべき金融機関というものは破綻するということでいいのかどうなのか、改めてお尋ねをします。

発言情報

speech_id: 114204055X00419980518_006

発言者: 海江田万里

speaker_id: 10431

日付: 1998-05-18

院: 衆議院

会議名: 緊急経済対策に関する特別委員会