長勢甚遠の発言 (厚生委員会)

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○長勢委員 参考人の先生方、どうも御苦労さまでございます。
 今回の病床規制に関する改正の論点は、いわゆる自由開業の原則というものと保険財政との均衡をどのように考えるかということが一番重要なのではないか、そして、そのことと医療計画との関係をどう考えるかということではないだろうかと私は思っております。参考人の方々の御意見の中に、いわゆる法律上の権利というようなお話ですとか医療秩序といったような話がありましたが、保険財政との関係について、余り御意見がなかったように思っております。
 自由開業の原則というのは当然重視をされなければならない問題でございますが、すべての支払いが自由診療という形で行われるのであればともかくとしまして、現在は大部分が保険診療を中心として国民皆保険制度を維持しておるわけでありますから、これをやっていくためには保険財政が安定的でなければならない、そういう観点から、保険医療機関というものは限定的に考えざるを得ない。特に、これからの国民の健康を守る上で、保険財政が大変危険な状況にある、これをどうやってやっていくかということが極めて大事な観点でありますから、このことを考えざるを得ないのではないか。
 そういう意味でいいますと、今現在は、医療計画は開業の自由についての制限というよりはむしろ保険医療機関とのかかわりで自主的に運用されておるという実態でありますし、現実にも開設許可というのは、自由開業の原則に基づいて、施設基準等に合致する限りは医療計画とかかわりなく認められるという運用になっておると思います。これがいいかどうかは私は疑問にも思っておりますが、そうなっております。保険医療機関は医療計画の範囲内で指定されるということが適当であって、現在の法律には若干の問題があったのじゃないかと思いますが、今回これを明らかにした。当然の法律であったし、現実の運用として、今回の改正があろうがなかろうがそうすべきところを今回明らかにしたということではないかと私自身は理解をしております。
 そこで、お伺いいたしますが、仮に、医療計画にかかわらず、開設許可を受けた医療機関を当然にすべて保険医療機関として指定すべきということになれば、医療水準あるいは保険財政ということにどういう影響を生ずることになると考えられるか、このことについて、形見先生及び阿部先生からお話を伺いたいと思います。
 病床供給が過剰になるということが当然に予想されるわけでありまして、入院患者の獲得のために過当な競争を生ずる、そういう意味で、医療水準その他、地域医療というものがどうなるかということが心配をされますし、それ以上に、保険財政が破綻をするという状況を生むということが当然のように想像されるわけでございます。
 こういう問題について、つまり、開設許可即保険医療機関と指定するということになるということであればどういうことになるかということについてどのように理解をされておられるか、両先生にお伺いをさせていただきます。

発言情報

speech_id: 114204237X00819980414_013

発言者: 長勢甚遠

speaker_id: 30791

日付: 1998-04-14

院: 衆議院

会議名: 厚生委員会