阿部泰隆の発言 (厚生委員会)

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○阿部参考人 阿部でございます。
 正確に聞いておりませんで恐縮なんですが、保険財政だけの観点では議論できない。一番基本は、日本では国民皆保険で、しかもお医者さんと保険組合との間の契約で保険契約を結ぶということができないで、県知事が一括して全部決めてしまう。県知事の指定を受けられなかったらすべて保険は扱えない。そうすると、日本では実際上、病院は開設できないので、保険制度によって開業の自由を奪うということになる。だから、単なる保険の問題ではない、営業の自由を制限するんだから、保険の制度という形で使うとしたって本当にできるのかしつかり議論すべきだということを申し上げて、保険財政の赤字対策を考えるという公共性はもちろん大事なことなんですが、そのためにはまだまだいろいろな議論をする余地があるということを申し上げた次第であります。
 それで、医療費の自己負担を上げるなというような議論はあると思いますが、ただ一般的に言いまして、自分の負担が非常に安ければ、じゃ、どんどん買おうかというのは、補助金が九割来れば一割の自己負担で何か施設をつくるかという自治体と同じだということ、やはりそれなりに負担がなければ適切な事業というのは、そうでないと過大な需要が発生する。
 それで、そのときに、じゃ、どんどん高くなるではないかと患者の方は言われるから、そうすると、医療費が適切かどうか、これをしかるべく評価する仕組みをつくる。非常に難しいことでありますが、フランスのホテルやレストランのような格付でもあるかもしれないし、いろいろな団体がいろいろな評価をすることは必要であるかもしれません。私たち大学教授を評価しろと今言われているわけですが、病院に入っても、いい看護婦さんと悪い看護婦さんと明らかに違うのですが、みんな給料も一緒だし、ひどいお医者さんにかかっても皆同じです。
 こういうことをいろいろな観点からやっていくことも必要ではないか。そうすると、患者も余計払うという気がするかもしれないし、それとも払わないと決めるかもしれないということを申し上げた次第であります。

発言情報

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発言者: 阿部泰隆

speaker_id: 4398

日付: 1998-04-14

院: 衆議院

会議名: 厚生委員会