阿部泰隆の発言 (厚生委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○阿部参考人 阿部です。
 大変難しい御質問を急に提示されて苦労しておりますが、新陳代謝を図る仕組みというので先ほどちょっと申し上げましたが、私がお話しした中で、改正案四十三条ノ三第四項三号で、「其ノ他適正ナル医療ノ効率的ナル提供ヲ図ル観点ヨリ」これこれこれと、「著シク不適当ナル所アリト認ムルトキ」というので、保険医療機関の指定を拒否するという点、これをどこまで使えるかということでありますが、先ほど申し上げましたように、これは極めて裁量が広すぎる、行政は非常に恣意的運用ができる、こういう仕組みはもうこれからやめるべきだ。今行政の裁量が広すぎるので接待汚職があるのだということを言われていますが、これをやめるべきだし、そもそもこれは、営業の自由や保険医療機関として指定を受ける地位を著しく侵害するか、極めて不安定にするもので問題だという気がします。
 そうすると、どうしたらいいかですが、一つの考えでは、これをもっと具体的にきちんとしたルールにすることが一つだと思います。それと、やはりむしろ市場原理を活用することでサービスの悪い医療機関は市場から撤退を迫られるように、その質をちゃんと庶民がわかるような仕組みをどんどん工夫していくこと。それがどこまでできるかという問題はありますが、医療機関が少し多くなれば、それで評判の悪いところはつぶれやすいということがあります。私の住んでいるところでも、お客が余り行かない、もうつぶれるのではないかという医療機関、少なくとも診療所ぐらいはあちこちにあります。
 それから、外国からいっぱい進出してくるではないか、それは保険財政を食い物にする、私もそういう危惧を抱いておりますが、それに対して、じゃ、今直ちにこの制度で新規参入を規制することが許されるかというと、憲法上問題が多過ぎる。
 そこで、憲法にひっかからない範囲で制度を工夫すべきだということを申し上げて、まず一つは、新規参入を規制するのなら既得権に安住することのないようにきちんとした義務を課することということが一つ。それから、保険財政の方も工夫して、とにかく、どんどん供給が需要を呼ぶ仕組みを変えていかなければいけないということを申し上げたわけであります。そちらの方の工夫をしないで、ただ単純に新規参入を規制すれば、既存のものが余りよいサービスを提供しなくても安住できるということになって、今の規制緩和の時代にもおよそ反するというふうに申し上げたわけであります。
 以上です。

発言情報

speech_id: 114204237X00819980414_023

発言者: 阿部泰隆

speaker_id: 4398

日付: 1998-04-14

院: 衆議院

会議名: 厚生委員会