泉幸伸の発言 (地方行政委員会)
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○泉政府委員 御指摘、御質問にございましたように、昨日の事件も含めまして、本年に入って少年による刃物を使用した凶悪事件が相次いで発生しておりますが、長期的に見ますと、これは本年に入った一時的な現象ではなくて、昨年までの五年間でも、刃物使用事件が約六五%の大幅な増加を示しておるという状況で、極めて憂慮すべき問題であるという受けとめをいたしております。
昨年、少年による凶悪事件が昭和五十年以降の最悪を記録するなどといった少年非行の深刻化の問題と軌を一にするものであるということで、その背景としましては、少年を取り巻く社会環境の変化、あるいは少年自身や社会全体の価値観の変化などの問題があるのではないかと考えておるところでございます。
私どもといたしましても、人の生命、身体に著しく危害を加えることになるような少年による刃物の使用犯罪の防止に向けて、関係省庁と緊密な連携をとりながら、学校との連携による少年の規範意識の啓発、販売店に対する指導の徹底、街頭補導強化等の緊急の対策を現在推進しているところでございますが、御指摘のように、少年非行の凶悪化に抜本的に対処するためには、少年事件捜査や少年補導活動の強化、あるいは学校、家庭、地域との連携、広報啓発活動の推進、あるいは少年を取り巻く環境の浄化活動の展開など、総合的な施策が必要であろうと考えております。
また、刃物につきましても、刃物使用事件の防止のために、現在、警察庁内の検討を鋭意進めておりますが、少年事件に対しまして、強さと優しさを車の両輪としつつ、少年警察の刷新強化も必要と考えております。
また、少年の規範意識の啓発に関しましては、文部省との継続協議を進めておりまして、昨年十二月、警察と学校との一層の連携を全国において図るような通達を行いました。また、本年二月には、総務庁、文部省、自治省の各省庁と連絡協議会を持つなどの関係省庁との具体的な問題についての協力関係の確立に努めているところでございます。
また、先般の総理の施政方針演説にもございましたが、少年問題は政府を挙げて取り組まれるべ
き問題と認識しておりまして、警察庁といたしましても、今後とも御指摘のように関係省庁との一層の連携強化を図ってまいりたいと考えております。