古屋圭司の発言 (逓信委員会)
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○古屋委員 デジタル化は初期投資が大変な莫大な額を要するわけでありますが、しかしその投資効果は十二分にある、おつりが来るぐらいの波及効果はあると私は思います。そういった意味で、NHKがフロントランナーとしてこの地上放送のデジタル化に積極的に取り組んでいただきたい、このことをお願いをしておきます。
次に入ります。
いわゆる実行と改革の中で、今度はソフトの面についてお伺いしたいと思います。
最近のNHKの番組は、大河ドラマのような娯楽番組から報道番組まで、いわば放送法に規定する豊かでよい番組の編成のために大変努力をしておられると思います。特に私は「クローズアップ現代」という番組が好きなのですけれども、これなんかは大分細かな分析をして、いい内容じゃないかなと思います。報道番組を見ましても、民放と比べてフェアな報道をしているなという気持ちはあります。
しかし、もう一歩踏み込んで番組というものを制作できないだろうか、いわば国益の観点からとらえた番組づくりというものはできないだろうか、こんなことを思うわけであります。
また、放送法の三条の二によりまして、政治的公平性であるとか、あるいはいろいろな意見があるときは多方面の論点を言いなさい、不偏不党の原則であるとか、報道事実を曲げないというような原則はあることは事実でありますけれども、しかし一方では、社説放送について是非を争ったケースもないわけでありまして、事実関係とか背景あるいは原因というような内容だけにとどまらず、例えば、バブルを引き起こした、これだけバブルを肥大化させた原因は何だったのか。それは、例えば大蔵の政策的な失敗もあろうかと思います。二度とこういった失敗を繰り返さないために、将来に向けての政策的提言の色彩をちりばめながら、一体何をすべきか、どのような政策を実現をしていくべきか、公共放送という重責にふさわしい具体的かつ現実的なそういった番組づくり、もう一歩踏み込んでつくれないだろうか。
このことこそがソフト面の改革の一環になると思いますし、またこのような番組をつくることがNHKのアイデンティティーを示すことになると思いますし、一方では、制作現場の人間の意識改革にもつながると私は思いますので、この点につきまして会長からお話を伺いたいと思います。