谷垣禎一の発言 (本会議)
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○国務大臣(谷垣禎一君) 辻議員にお答えいたします。
原子力防災特別措置法制定についてのお尋ねがございましたが、原子力施設において環境に影響を及ぼすような事故があってはならないことはもちろんでありますが、地元住民の安全を確保し、また安心していただくために、防災対策は必ず必要であります。このため、国においては、防災基本計画に原子力災害対策編を追加し、防災対策の充実強化に努めてきたところであります。
今後とも、地元自治体の声も踏まえまして、防災対策の一層の充実強化に積極的に取り組んでまいります。
それから、動燃の意識改革についてのお尋ねがございました。
私も、動燃の抜本的改革には職員の意識改革が極めて重要と認識しております。現在、動燃におきまして、自己改革のための徹底した研修活動などを行っております。また、組織、体制につきましても、安全確保と危機管理体制を構築するとともに、本社の縦割り事業部制を廃止するなど、現場責任を徹底した体制としていくこととしております。
それから、職員の安定雇用についてのお尋ねがございました。
ウラン濃縮など、動燃で開発された技術成果を民間等に着実に移転するに当たりましては、人材も含めた移転を考慮いたしますが、そのほかの廃止事業にかかわる者につきましても、内部で配置転換するなど、職員の雇用安定には十分配慮してまいります。
ウラン廃棄物貯蔵ピットの管理問題についてのお尋ねもございました。
当庁が動燃の現場を把握し、適切な安全監視や業務指導をしていればこのような不祥事を防ぎ得たことから、当庁としても反省すべき点は多いと考え、現在、施設の状況や予算執行の実態を的確かつ継続的に把握できるよう、現場重視の徹底などに取り組んでいるところであります。
それから、科学技術庁の報告書を再提出すべきとの御指摘がございました。
フランスのスーパーフェニックスにおいて一九九二年から九四年にかけて行われたナトリウム火災対策について、科学技術庁は、フランスの規制当局の報告書を入手し、「もんじゅ」の設計に反映すべくその内容の分析、検討を行ったものと承知しております。
一方、問題の温度計さや管の設計、製作を事業者の自主保安にゆだねていたことなど、科学技術庁としても反省すべき点については、平成八年五月二十三日のナトリウム漏えい事故報告書に示しておりまして、その後、安全総点検等、これを踏まえた措置を講じてきたところでございます。
それから、「もんじゅ」の運転再開を急ぐことなく、国民的議論を尽くせという御趣旨でございました。
高速増殖炉懇談会では、国民各界各層の意見を聴取しつつ、幅広く審議され、また、報告書の取りまとめに際しましては国民に意見募集しており、その結果として、「もんじゅ」の位置づけを明確にしたところでございます。
今後は、同懇談会報告書を踏まえまして、「もんじゅ」を活用した研究開発の意義や進め方について、広く国民と対話し、一層の理解が得られるよう努力してまいります。(拍手)
〔国務大臣小渕恵三君登壇〕