田英夫の発言 (外交・防衛委員会)

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○田英夫君 この前も申し上げたかもしれませんが、世界は今核廃絶、核軍縮について二つの大きな流れがあると思っています。
 一つは、段階的にNPT、CTBTあるいはカットオフ条約ということを進めていこうという、これが大勢だろうと思います。一方で、期限を切って核を廃絶しろという、インドがCTBT交渉の中で主張したような考え方があって、それが実は国連の決議合戦になっているわけです。
 ところが、日本はもう大勢の方についているわけですから、日本案を提案して、これは全会一致で可決されている。一方で、マレーシア決議がここ二年ぐらい続けて出ていますが、実はマレーシアが考えたことではなくて、そういう流れが世界の中にある。特に学者の中に多いようですが、アメリカの法律学者がつくっている団体が核兵器条約という条約を自分たちで提唱しております。
 それを見ますと、締結後十五年後に核を廃絶するという一つの時間を設定して、それに向かって一年目は何、二年目は何という目標を定めている。そういう大変ユニークな考え方があって、学者では国連に出せませんから各国に働きかけて、マレーシアがそれを決議案にして出しているということのようでありますが、これは日本は棄権をしている。
 この際、私からお願いしたいのは、このインドの核実験を契機に、機械的に今までのことを繰り返すのじゃなくて、日本政府ももう一回期限つき核廃絶ということを真剣に検討してみる必要があるんじゃないだろうかという気がいたします。
 インドの核実験の結果、NPTというものに対して、そもそも現在核を持っている五つの国はそのままにして、ほかの国は持つちゃいかぬぞという核保有大国のエゴに対してインドは抵抗した、それでみずからが実験したという言い方もできると思うので、NPT、CTBT、こういう体制が崩れているんじゃないかと思うんです。そうなってくると、段階的という考え方がもはや通用しなくなる可能性がある。しかし、核廃絶は人類のためにやらなくちゃいかぬということになってくると、期限つき核廃絶ということも真剣に考える必要があるんじゃないかと思います。これは大臣からお答えいただきたいんですが、いかがですか。

発言情報

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発言者: 田英夫

speaker_id: 16046

日付: 1998-05-19

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会