高野博師の発言 (外交・防衛委員会)

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○高野博師君 四人の参考人の先生方の非常に貴重な御意見をお伺いしまして、大変ありがとうございます。
 簡単にお伺いしたいと思うんですが、冷戦後の国際情勢が変化して、その中で核兵器に対する考え方、核兵器に対する認識を変える必要があるんではないか。インド、パキスタンのあの情勢を見ると、核兵器を使用する可能性が極めて高いんではないかと私は見ているんです。特に、両国が持っている核保有の規模とか質から見ると、人類が滅びるほどではないとも言われておりますので、そういう意味では非常に危険があるんではないかと見ております。
 そこで、最初に広瀬先生にお伺いしたいんですが、先ほどのお話の中で、経済制裁は余り効果がないと。生きていれば食べなくてはならないけれども、死んでしまえば食べなくてもいいという、そのくらい強烈な、我が身が滅びるのも顧みないほどの憎しみを持っている、あるいは相互の不信がある、強烈なナショナリズムがあるわけです。カシミール問題も半世紀以上解決していないというような現状で、この両国の国民がこういう憎しみを乗り越えられる方法というのはこの二つの国に関して言えばあるのかどうか、非常に難しいと思うんですが、具体的な何か方法でもあるのであればぜひお聞かせ願いたいと思います。
 それから森本先生に、TMDのお話ですが、このTMD、戦域ミサイル防衛構想については、私は基本的には反対の考えを持っております。
 なぜかというと、力をもって力に対抗するという、まさにバランス・オブ・パワーの論理をもってこれに対抗するような防衛手段をとっていくというのは、これはやはり軍拡につながるんではないか、そういう考えを持っております。そういう中で、特に不拡散じゃなくて、対拡散という考え方も、これもやはり同じようなパワーバランスの考え方に立っているんではないかと思うんです。そういう中で、アジア太平洋の平和と安全という観点で、新しいガイドラインあるいはその関連法案という議論が今盛んにされているのでありますが、このTMD計画と日米ガイドラインとの関係はどういうふうに位置づけられるのか、これについてお伺いいたします。
 それから、明石所長にはNGOの役割ですが、対人地雷では非常に世界的にこのNGOの役割が大きかったわけです。国家とか政府を超えたNGOがこの核兵器廃絶という問題に大きな役割を果たし得るのかどうか、果たし得るとすればどういうことがポイントになるのか、簡単で結構でございますのでお伺いいたします。
 以上です。

発言情報

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発言者: 高野博師

speaker_id: 15245

日付: 1998-06-11

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会