堂ノ脇光朗の発言 (外交・防衛委員会)

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○参考人(堂ノ脇光朗君) ただいまの鈴木先生の御質問についてでございますが、まず核兵器の運搬手段の規制が非常に大事である、全く御指摘のとおりでございまして、お話のございましたとおり、MTCR体制と申しましょうか、それが一つの運搬手段の規制のための仕組みなんでございます。ただ、これにはなかなか中国が、アメリカの説得などもあって首を縦に振ったかと思うと途中からまた横に振るということで、なかなか乗ってこないということがございます。
 それからまた、MTCRでは、たしか射程三百キロメートルでしたか、それからスローウエートが五百キロとか、そういうことで制限しておりますけれども、ミサイルは平和利用の宇宙衛星打ち上げなどにも使われて、いろんな国が持ちたいと思っていて、それを規制することに対して抵抗する国も確かにあるということで、なかなかすんなりと世界的な規制体制というものが確立てきない、そういう問題があるわけでございます。
 ただ、大陸間弾道ぐらいのミサイルになりますと、その発射は探知できるし、規制していく方法もあるわけでございまして、何とかそういう体制の整備と申しますか強化ということが必要なので、日本としてもこのMTCRの強化のためのイニシアチブもとったりしてきているということかと思います。
 核の傘の話は、さっき私から申し上げたとおり必要ないのかといえば、確かに現在では冷戦時代のような旧ソ連からの脅威はなくなってきた。しかし、イラクのような、英語ではローグステートと言っておりますけれども、危険国というのが出てくるかもしれない。テロリストといいますと非常に限られできますけれども、やっぱり国家自体がテロリストみたいなことになりますと非常に強くて核兵器を持てる。そういうものに対する保障という点からいいますと、森本参考人の言われましたような考え方も真剣に考えてみる必要があるということかなと思います。
 核の傘にありながら核軍縮を言うのは矛盾であるという点は、さっき私がお答えしたとおりでございます。
 それから、経済制裁はこれまでも、ベトナム戦争当時もそうでございましたけれども、いろんなところで行われて実効性は乏しい。経済制裁を行うと、戦争中の日本、かっての日本でございますけれども、かえって国民を団結させて闘争心を強めてしまうとか、それが一つございます。それから、監視して実効を確かめる方法が非常に難しい場合が多いわけです。ですから、効果がないということが言われております。しかし、何もしないのかとなりますと、やっぱりけしからぬ行動に対する見せしめといいましょうか、ジェスチャーとして行われることが非常に多いというのが経済制裁の実態がなというふうに考えております。

発言情報

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発言者: 堂ノ脇光朗

speaker_id: 10738

日付: 1998-06-11

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会