田英夫の発言 (外交・防衛委員会)

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○田英夫君 四人の参考人の皆さんありがとうございました。
 私の質問は国連にかかわりますので、堂ノ脇さんと明石さんにお答えいただければと思います。
 昨年の十二月の国連総会で二つの核に関する決議が提案されております。一つは日本政府が提案いたしました段階的核軍縮の決議、これは全会一致で採択されたようですが、もう一つはマレーシアが提案をした期限を切って核を廃絶しようという決議であります。
 先ほど明石さんは、インドが求めるように核廃絶のきちんとしたタイムリミットを明確にすることは恐らく現実的ではありませんと言っておられるわけで、これはCTBTの交渉の過程でインドが提案をした、期限を切ってということです。このマレーシアの決議ももとはアメリカの法律家協会の皆さんが考え出した、ニュークリアコンベンションと言っていますから、強いて言えば核条約、核兵器条約ですか、あるいは核兵器禁止条約の気持ちが込められているんでしょうが、十五年の期限を切って核を廃絶すると。
 それで、翌年から毎年何をやるか何をやるかという一応段階的になっているようですけれども、そういう形のものに対して実は日本はその決議に棄権をしております。私は棄権すべきでない、賛成すべきだということを事前に外務省にお願いしましたが、毎年同じような決議が出てくるんですが、日本は棄権をしております。
 今度のインド、パキスタンの核実験で、NPT、CTBT、カットオフ条約という段階的に核軍縮を進めていくという考え方、これは最も問題なのは、先ほどから出ているように核保有五カ国の核はそのままにしておくという非常に不平等な条約だということでありますし、今度の実験でその体制は崩れたと言ってもいいんじゃないか。そうなりますと、この段階的な核軍縮という考え方はとんざしてしまうんじゃないかという気がいたします。
 こういう状況の中では、やはりマレーシアの提案のような期限を切ってというのが残された一つの方法ではないかと思うんですが、これは現実的でないとおっしゃる。十五年というのが短過ぎるということであるのか、あるいはもっと別の理由があるのか、その辺を含めて党ノ脇さんと明石さんにお答えいただければと思います。

発言情報

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発言者: 田英夫

speaker_id: 16046

日付: 1998-06-11

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会