林芳正の発言 (経済活性化及び中小企業対策に関する特別委員会)

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○林芳正君 ありがとうございました。
 大臣みずから長年会社を御経営されておるわけでございまして、その辺はもう十分御理解いただいておるというふうに私もうれしく認識をしておるわけでございます。まさに、広げたときに下の方にしわ寄せが行かないようにということで補正にも措置が盛り込まれておるということでございますから、この補正予算を我々も一生懸命審議をして一日も早く通過させたい、こういうふうに思っておるところでございます。
 そこで、先ほどちょっと申し上げたのでございますが、今後、我が国の経済全体を考えた場合に、やはり中小企業、特にベンチャーが新しく大きくなってもらって二十一世紀の我が国の経済を引っ張っていってもらわなければいけないということを申し上げました。
 今のソニーにしてもそうでございますし、京セラもしくはもっとさかのぼりましてトヨタにしても、小さいところから大きくなった企業が次々と我が国の経済を引っ張っていく、プロダクトのサイクルというものがあるわけでございまして、業種別にも繊維等の軽工業から鉄、化学そして機械と、こうやって次々と我が国を引っ張ってもらえる企業というのが出てきておるわけでございます。
 そういった意味では、今なかなか不況から脱することはできないと言っておりますけれども、この不況のときにこそ次の世代を引っ張ってもらえる新しいところが逆に出てくる可能性は大きいというのが経済学で我々が学ぶところでありまして、そういった意味で、この不況のときにこそ中小、ベンチャー企業というものに対する積極的な支援を行っていかなければならない、こういうふうに思っておるわけでございます。
 静岡に行ったときも私は公聴会で申し上げたのでございますが、ちょうど八〇年代の米国というものが今の我が国の状況に少し似ておるところがあるわけでございまして、当時はジャパン・アズ・ナンバーワンということで、日本にやられてしまう、アメリカはもうナンバーツーだというような非常に悲観論がございました。一方で、銀行に自己資本比率規制、今まさに我が国がいろいろと取っ組み合いをしているところでありますけれども、この規制が入りまして、アメリカでも間接金融における貸し渋りというものが見られた。
 そこで何が起こったかと申し上げますと、それなら直接金融とかベンチャーキャピタルといった、従来の間接金融でないところから資金を調達していく、NASDAQですとかピンクシート、スモールキャップといったようなものがどんどんできまして、そういうところから新しいところヘリスクマネーが供給をされていった。リスクマネーですからもちろん全部が全部銀行の間接金融のようにうまくいくというわけではなくて、その中にはつぶれてしまうところもたくさんあったわけでございますけれども、間接金融と比べれば大変低い確率でありますけれども、その中から大きなものに育っていった企業が出てきた。今、情報通信の世界で世界を凌駕している企業はほとんどはそういうところから出てきた企業であるわけでございまして、それが今のアメリカの好景気を支えておる、こんなようなことでございます。
 海の向こうのアメリカの制度を直接こちらに持ってきても、これは接ぎ木のようなものでありまして、風土が違えば同じようなものを持ってきてもなじまないところもあるわけでございまして、我が国にきちっと合った、我が国の社会システムや制度、文化に合った制度をつくっていかなければいけない、こういうふうに思うわけでございます。
 今ちょうど審議をしておりますビッグバンの法案の方で、直接金融の方は証取法の改正ということで、取引所の集中義務というのを撤廃いたしまして、店頭公開登録銘柄一さらには店頭取扱銘柄ということで、どんどんと直接金融のエクイティーファイナンスの方は進む、こう思うわけでございます。一方で、間接金融もこれに相まってベンチャーキャピタルまたは保証ということでいろいろとやっていただいているところでございますけれども、さらに積極的な支援を充実させていただきたいと思うわけでございますが、具体的に今までどういうような施策をとってこられたのか、お伺いをしたいと思います。

発言情報

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発言者: 林芳正

speaker_id: 30011

日付: 1998-05-27

院: 参議院

会議名: 経済活性化及び中小企業対策に関する特別委員会