筆坂秀世の発言 (交通・情報通信委員会)
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○筆坂秀世君 私は、日本共産党を代表して、中部国際空港の設置及び管理に関する法律案に反対の立場から討論いたします。
反対の第一は、そもそも国際ハブ空港、すなわち乗りかえ拠点空港というものの意義も性格も不透明きわまることです。
運輸省はアジアと比較しますが、地理的にも経済力も違う日本と比較することが果たして妥当なのかどうか。十分な検討が行われたとは到底思えないことであります。現に運輸省幹部ですら否定的発言を行っています。さらには、ハブ空港として整備しても、建設工事そのもので大手ゼネコンや参入が予定されているアメリカの大企業などが潤うことがあったとしても、開港後、中部経済にどのようなメリットをもたらすのか説得力ある説明はなされていません。
第二に、計画自体の無謀さです。
中部新国際空港が成り立つには、航空需要の創造、関空や成田との競争での勝利、莫大な投資を必要とするアクセスの拡充など、乗り越えなければならない壁が幾重にもあります。しかも、それが成功をおさめる保証は何一つありません。現に運輸省は採算性についての明確な根拠を示していません。
第三に、もし採算が成り立たないときにはどうなるのか。国と自治体への負担増になることはないのか。銀行への三十兆円支援計画、旧国鉄長期債務の税金へのツケ回し、さらには第三セクター方式の開発で失敗すれば民間大企業がクモの子を散らすように逃げていった幾つもの例を見てもこの懸念を払拭することはできません。
我が国の財政危機が何によってもたらされたのか。ニューヨーク・タイムズは、日本の破綻への道は公共事業によって舗装されていると書きました。今公共事業のあり方について本当に真剣な検討が求められていることを指摘して、私の反対討論といたします。