井上孝の発言 (行財政機構及び行政監察に関する調査会)
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○会長(井上孝君) ありがとうございました。
今、守住さんの話で私も調査会を始めたころのことを思い出しておったんですが、まず初めは会計検査と言ったんです。会計検査はもう全く国会からも行政からも独立した憲法上の組織ですから、いわばアンタッチャブルですし、確かに現状では合法性、合規性というような観点から勘定が合っているかどうかそういうものだけをやっていますので、これは余り役に立たぬな、役に立たぬなんと言うとあれでありますが、我々の目的には余り沿わないなと思いまして、その次に私が皆さん方と相談して考えたのは総務庁の行政監察です。
これをこの調査会で、あるいは調査会が結果として行政監視委員会をつくりましたけれども、ああいうところで徹底的に審査して、それをさっきの勧告の実行までやったらどうだと、こういう意見を出しました。これを今度は行政側から、あれは閣議決定に基づいて毎年やることを決めて監察をし、報告をし、勧告しているんです。ですから、国会に余り設置されちゃ困るという、そうはっきりは言いませんでしたけれども、なるべくお取り上げ願わないようにという感じてした。
それで、今ちょっと言い過ぎかもしれませんが、総理府の行政監察の方でやっている中で大変これはいいなと思ったのが行政相談員制度です。全国に五千人おるそうです。五千人おって無報酬ですよ、みんな。それで市町村別ぐらいにありますから、いろんな苦情を聞いてこれを物によっては報告する、あるいは物によっては行政庁へ行って相談員がかけ合う、こういうことを実に地道にやっていますので、これを利用できないかと思ったんですが、これもなかなか政治に関係するということを非常に警戒する空気が相談員の集まりの中にあるようです。
そこで、結局皆さんと相談してやったのが請願。今、請願制度があるんですから、これをもう少し行政に対する苦情、不服、そういうものを数多くといいますか、質をよくして、場合によっては行政相談員がそれを指導してもいいんじゃないかと思いますが、この請願制度を取り上げてやったらどうだと。これだけはたしか行政監視委員会の所掌事務の中に取り上げてもらっております。
ただ、今たくさん出てきている請願は行政に対する苦情とかなんとかだけじゃありません。いろいろな陳情みたいなものもたくさんございますので、その方が多いんですよね。ですから、これは取り上げないで、行政に対する国民の不服を適当に取り上げて行政監視委員会で審議をしたらどうだ、こういうふうに仕組みはつくったつもりでおります。
ちょっと余計なことまで言いましたが。