中村英夫の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○参考人(中村英夫君) 東京というのは、御承知のように大変複雑な地形をしているわけであります。割に近い時点まで東京の海というのはずっと深くまで入り込んでいたわけで、今の銀座とかあの辺ももちろん海であったということであります。したがって、あの辺は大変軟弱な地盤である。帝国ホテルのあたりだってまた大変軟弱な地盤であります。あるいは、溜池なんというのはその名前のとおり大きな池でありました。したがって、大変軟弱な地盤であります。四谷とか何とか谷とかというのはたくさんありますが、これも大概谷になっていたところで、軟弱な地盤である。そういったところが地震に対して大変弱いというのは間違いないことだと思います。
そういったことからいいますと、さっき瀬谷議員のおっしゃった小石川なんというのは、本郷を初めとしてあの辺は大変丈夫なところであります。そういうふうなことで、この霞が関なんかも少し台地になっているわけで、比較的丈夫なところである、安全なところであるというふうには思っております。
だけれども、これも相対的なものでして、あの阪神・淡路で起こったような大きな震度が来たとき、霞が関の建物、その多くは昭和三十年代につくられているわけであります。昭和三十年代の我々のつくったときの設計技術もそうでありますが、それ以上に投入した資材、日本がまだ貧しかったころにつくっているわけであります。そういうふうなのを考えますと、この辺の建築物あるいはその他の地下のいろんな埋設管も含めたいわゆるインフラストラクチャー、それが大変安全なものであるとは全く言えないというふうに思います。
ただ、ほかに比べればこの辺はオープンスペースが多いというふうなことは間違いないわけで、逃げ出す場所があるということにすぎないと思います。