町村信孝の発言 (文教・科学委員会)

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○国務大臣(町村信孝君) 道徳教育の重要性にお触れをいただきました。文部省といたしましても、道徳教育の充実に向けて今までもいろいろな政策を打ってきたところでございます。ただ、結果はどうかと言われれば、昨今の事件、今委員の御指摘のとおり、規範意識でありますとか基本的な倫理観でありますとか、そうしたものが十分に身についていない。もしかしたらそのことのまたあらわれが昨今のいろいろな不祥事にも、大人の社会の不祥事にもいろいろ出ているのかなといったような反省もしているわけでございます。
 どうしても今までの道徳の時間といいますと、私もいろんな方々に聞いてみたのでありますけれども、決して有効に成果を上げるような授業が学校の現場で行われてこなかった。例えば、一つの徳目がありまして、それをただ読んで聞かせてはい一時間終わりと。ややもするとそういう表面的な取り組みに終わっていたんではないだろうか。またもう一つ、最近は変わってきたようでありますけれども、教職員組合の道徳教育反対という執拗なまでの運動もあったということも、これは率直に認めなければならない事実であっただろう、こう思っております。
 私は、そうしたことを踏まえながら一教育課程審議会でありますとか中央教育審議会、今そうした御審議をいただいておりますけれども、例えばもう少し座学ではなくて、例えばボランティア活動とか介護の体験に行くいったようなこと、あるいはそうした体験的な活動を通じて人を愛することの重要性を学ぶとか、最近は例えば高校生が幼稚園に行って小さい子供と触れ合って初めて、ああ何て子供ってかわいいんだろうというような経験をするようなこととか、さまざまな試みが行われていたりいたします。
 あるいは、私はこの間オリンピックでメダルをとった選手たちに会ったとき、シーズンオフになったら少し学校を回ってくださいねとお願いをしたら、清水選手もちょっと困ったような顔をしておりましたけれども、何も一々の学校現場を回らなくてもいいのですが、インターネットなどを通じて自分の体験を話す。清水選手とその亡くなったお父さん、そして支えてくれたお母さんの話、例えばそういうようなことを通じて親子のよりよい関係というものを考えるきっかけを子供たちに与える。そうしたさまざまな工夫というものが道徳教育の場でもっともっと行われて、そしてその実を上げるような努力をしていく必要がある、こう認識をしております。

発言情報

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発言者: 町村信孝

speaker_id: 34906

日付: 1998-03-12

院: 参議院

会議名: 文教・科学委員会