北岡秀二の発言 (文教・科学委員会)

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○北岡秀二君 今の御答弁にありましたとおり、今の学校の現場での道徳教育の扱われ方というのは、週休二日制にも関連してくることではありますが、授業をカットしていく場合にはまず道徳教育からカットしていくというような現場での実際の状況もあろうかと思います。そしてまたなおかつ、過去にあっては、考え方の対立する立場の方々との道徳教育についての見解の相違により、学校の現場で十分にそのあたりが普及できなかったというもろもろの問題も当然あったかと思います。しかし、こういう状況の中に至るに当たって、そしてまたなおかつ、教育改革の大きな柱として心の教育をこれから徹底していくんだというような大きな柱を立てていらっしゃる以上、道徳教育に関連するもろもろの状況というのはぜひとも改善をしていただけるようにお願いを申し上げたいと思う次第でございます。
 ここで、皆さん方のお手元にも配付申し上げておりますが、大変興味深い報告書があるわけでございます。これは平成八年度の調査事業ということで、財団法人一ツ橋文芸教育振興会、財団法人日本青少年研究所というところが「ポケベル等通信媒体調査」ということで日本とアメリカ、中国の高校生の意識調査をやっております。その意識調査の結果をこういう一冊の冊子にまとめ上げまして報告をされておるわけでございます。ポケベル通信ということが本来の目的ではあったのですが、ここの一節に、心の教育ということを考えていく上で非常に参考になる統計数字が出ておる。これは各国の高校生を対象にしたアンケート調査ではありますが、この一覧表をごらんいただいておわかりのとおり、日本の高校生の意識というのは、各分野にまたがって、本人の自由でやってもいいんじゃないですかという大変大きな数字が出てきておるわけでございます。
 この各国の比較の中で顕著に数字としてあらわれておるのが、「先生に反抗すること」、そしてまた「親に反抗すること」。この二つを数字で申し上げますと、日本では、本人の自由でいいんじゃないかというのが七九%、「親に反抗すること」に対しては八四・七%。これはアメリカ、中国はほとんど一五%前後。非常に大きな数字の上での差が出てきておる。さらに、これは全般的に見ておわかりのとおり、非常に本人の自由で、ちょっと言葉には語弊があるかもわかりませんが、何でもやっていいんじゃないかというような認識が非常に高い数字が出ておるような感じがするわけであります。
 私は、特にこの「先生に反抗すること」、そしてまた「親に反抗すること」、このことに対する日本の数字というのは非常にゆゆしき問題であり、なおかつ今の学校現場あるいは家庭環境を見ていく上で非常に示唆に富む数字じゃなかろうかというふうに感じておる次第でございます。
 これは、一つの見方によりますと、学校の教育体制自体が既に崩壊をしておる状況とも見てとれる。そしてまたなおかつ家庭の中でも、先ほど小野先生がおっしゃっておられたような部分の家庭の中での教育というか、しつけの体制も基本的には崩壊に近い状況じゃなかろうかということを私は推測するものでございますが、このあたりの数字をごらんになられまして、大臣どういうふうにお感じになられるか、お伺いを申し上げます。

発言情報

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発言者: 北岡秀二

speaker_id: 13059

日付: 1998-03-12

院: 参議院

会議名: 文教・科学委員会