北岡秀二の発言 (文教・科学委員会)
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○北岡秀二君 ありがとうございます。
まさにそのとおりだろうと思いますし、なおかつ私も、競争というのはもう当然学校の教育現場から排除すべきものじゃない。そしてまたなおかつ、ひところ、偏差値教育とかあるいは受験戦争とか学力試験の問題等々を含めて一つの排除をしていこうとする風潮がある状況。これはちょっと勘違いされている、一般的に勘違いされている部分というのは、競争というのが悪いんじゃなくて、今まさに大臣がおっしゃった部分でありますが、一点集中して、そこのみに集中して、それ以外何もないという環境が私は悪いんだろうと思うんです。ですから、そういう面から申し上げますと、私は、偏差値教育も別に悪くはない、受験戦争も別に悪くはない。ただ、それのみの選択肢しかない学校現場、社会環境が悪いんである。
そういうことから申し上げますと、今大臣がおっしゃったことにも相通じることだろうと思うんですが、スポーツであったりあるいは文化面であったり、そういう部分にはっきりとした価値観づけをすることによって子供の選択肢の幅を広げていく、そしてまたそういう環境づくりを文部省とか我々社会がつくり上げていかなければならない。そっちの方が私は大事だろうと思うんです。
過去にあっては、例えば偏差値教育もそうでございましたが、もうだめであると魔女狩り的に根っこから根こそぎ排除していく、そういう結果が先ほどおっしゃったハードルがどんどん低くなってきておるというような状況だろうと思うわけでございますが、私はこの傾向というのは基本的には間違っておるというふうに感じるわけでございます。
今おっしゃられましたとおり、人間というのは、いろいろな意味で惨めな目に遭ったり悔しい思いをしたり、そしてまたつらい思いをしたりする過程の中で心というのは養われていく。そしてまた、人に対する思いやりとか温かい気持ちというのが出てくる。温室のような、もう本当に何をやっても全然心配のない、何の不安もないような状況からは、私はたくましい大人、たくましい子供が決して出てこないというふうに感じておりますので、この部分の質問はやめますが、ぜひともそのあたりも理解をいただいた上で推進をしていただきたいと思う次第でございます。
あと一点だけ、私も気になる部分で大臣の見解をお伺い申し上げたいんですが、最近、裁判過程の部分をいろいろ報道していただいておりますが、九六年に、子供の家庭内暴力に耐えかねて父親がバットでその子供を殺害したということで、これはもう非常にセンセーショナルな事件として社会報道され、なおかつ現在、裁判の真理過程の中でそのお父さんが切々とそこに至るまでの心情を本当に素直な形でやりとりをされていらっしゃる。マスコミ報道等を私は拝見させていただいて、いろいろな意味で考えさせられるところもありますし、胸を痛めるところもある。
そういう状況の中で、暴力という問題でお父さんは、お医者さんだったみたいですが、お医者さんのカウンセラーから、暴力は受け入れるべきですよ、受け入れることも子供の教育ですよというような指導もされてそれに従っていた節もある。最終的に今の心境は、暴力を受け入れ続けたことが間違いであったというようなニュアンスの発言をされていらっしゃいます。こういうやりとりも、私ども教育現場ということを考えてみますときに非常に考えさせられる部分もあろうかと思う次第でございます。
この問題とは別に家庭ということを考えてみますときに、この事件というのは親権の低下と家庭の教育力の低下というのが原因として考えられるわけでございますが、その家庭という問題に関して、先ほど小野先生のやりとりの中でもございましたが、親権の低下あるいは教育力の低下についての大臣の御所見をお伺い申し上げます。