尾辻秀久の発言 (厚生委員会)
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○尾辻参議院議員 ただいま議題となりました精神薄弱の用語の整理のための関係法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。
現在、精神薄弱者福祉法などの法律において使用されております精神薄弱という用語につきましては、知的な発達に係る障害の実態を的確にあらわしていない、あるいは、精神、人格全般を否定するかのような響きがあり、障害者に対する差別や偏見を助長しかねないといった問題点が指摘されております。このため、関係団体等からも不適切な用語であるとしてその見直しが強く求められてきており、平成七年十二月に策定されました障害者プランにおいても「関係者の意見を踏まえ、見直しを行う。」こととされております。
この精神薄弱にかわる用語につきましては、関係団体等から、障害の状態を価値中立的に表現することができる知的障害とすべきであるとの強い意見が表明されております。また、この知的障害という用語は、現在、社会的に広く使われるようになってきており、医学界を含めた関係者においてもこの用語を用いることについて了解が得られているところであります。
本法律案は、こうした経緯を踏まえ、精神薄弱者福祉法、障害者基本法等三十二の法律において用いられている精神薄弱という用語を知的障害という用語に改めようとするものであります。
なお、この法律の施行日は、平成十一年四月一日としております。
以上が、この法律案の提案の理由及びその内容の概要であります。
精神薄弱という用語の見直しは、関係者の長年の悲願であり、障害のあるなしにかかわらず、すべての人が同様に暮らせる社会づくり、すなわちノーマライゼーションの理念の実現のための重要な一歩となるものと考えます。そして、この改正により知的障害のある方々に対する国民の理解が深まり、障害者の福祉が向上するものと確信するものであります。
何とぞ、慎重に御審議の上、速やかに御可決あらんことをお願い申し上げます。