与謝野馨の発言 (経済・産業委員会)

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○国務大臣(与謝野馨君) 先生御承知のとおり、石油を見つけるというのは大変難しい仕事でございまして、日本国内ではまず石油というものはありそうもございませんから、他の国々に行ってその国との難しい交渉をしながら、ここで石油を掘っていいよという鉱区を獲得するわけでございます。鉱区自体を獲得することもなかなか難しい交渉でございますし、いろいろな先方の国の政治や経済や社会の情勢等もよく考えながら物事を進めていくわけでございます。
 そこで、そういう鉱区を獲得した後に石油の実際の探鉱が始まるわけですが、先生御承知のように、井戸を掘ったらすぐ当たるという種類の仕事ではございません。掘っても掘っても当たらないということもありますし、最後にはあきらめざるを得ないということもありますし、幸運にも一本目の井戸で当たるということもありますし、もうこれであきらめたと、最後の一本を掘ろうといって当たることもありますし、これは本当に難しい仕事だと私はいつも思っております。
 そういう中で、日本の石油政策として、やはりみずから海外に行って、みずからのお金で鉱区を獲得し石油の探鉱をやろうという政策、こういう石油政策は自主原油開発、日の丸原油というような呼び方もされたこともありますが、そういう努力の方向自体はきちんとした政策であり、また日本の存在のためにも大事な政策であったし、また現在でもそういう政策は必要であると私は思っております。
 この報告書というのは、これは堀内大臣が、過去やったことについてよく国民の前に明らかにせよという御趣旨だったと思いますし、また、堀内大臣は、過去行ったことが健全な企業会計原則にのっとっているのかと、あるいは国の会計を初めとしてそういういろいろな国が持っている法律、こういうものに適合しているのかという疑問を呈されたわけでございまして、通産省は関係者と協力をしながら堀内大臣の御指摘に完全にこたえるように努力をしたというのがこの報告書であると、そのように思っております。
 そういうことでございますから、報告書については光と影という言葉を使われましたが、そういう石油の探鉱開発というのは非常に高いリスクを持っていると。成功した例もあるし不成功の例もあるし、また、成功してもそのことは為替リスクあるいは原油価格のリスクというものに常にさらされているということもぜひ御理解をいただきたいと思うわけでございます。

発言情報

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発言者: 与謝野馨

speaker_id: 23890

日付: 1998-10-15

院: 参議院

会議名: 経済・産業委員会