明石康の発言 (国際問題に関する調査会)

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○参考人(明石康君) 今、石田委員の御指摘のように、国連は男女の平等というものを非常に重視しておりまして、またそれを実行に移しております。紀元二〇〇〇年までには国連事務局の中の専門職以上の職員の男女の比率をフィフティー・フィフティーまでしょうという目的を掲げております。残念ながらこの目的は二〇〇〇年までには達成されないと思いますけれども、現在、国連の専門職以上の幹部職員の三五、六%までは女性になっております。つまり、三分の一を超過するところまでいっており、これは国連が非常に力を入れておる問題であります。
 非常にうれしいことに、邦人職員の若手の国連に採用される中では、女性の比率が六割から六割五分になっております。つまり、半分以上、三分の二くらいが女性であると。私は、女性が元気がいいのは非常にうれしいことですけれども、日本の男性がもう少し元気を出してほしいと思うくらいであります。
 この間、黒沢明さんが亡くなりまして、黒沢さんのつくった映画の中に「七人の侍」というのがありました。私は、国連には七人の女侍がいると称しております。
 一人は、我が国の緒方貞子さんです。もう一人は、ユニセフの長であるキャロル・ベラミさん。それから国連人口基金、これは非常に重要な活動ですし我が国も非常に力を入れておる人口問題、これの事務局長のナフィス・サディクさん、パキスタン人。それから、さっき申し上げた国連の人権高等弁務官、これが前のアイルランド大統領であったメアリ・ロビンソンさんです。それから、国連の食糧計画、ローマに本部がありますけれども、この事務局長がキャサリン・ベルティーニというアメリカの前農務省次官であります。それから、今度国連の国際労働機関の事務局長になりましたブルントラントさん、前ノルウェー首相であります。それから、国連の現在の副事務総長になっておられるカナダ人、元国連大使、前国防次官のルイズ・フレシェットという人であります。
 その七人が国連の侍として活躍しておりまして、むしろ男性の方が何となく肩身が狭い思いをするというくらいになっておるわけで、我が国もそこまでいってほしいなという気持ちを私は強く持っております。
 御承知のとおり、私は実は人口問題協議会の会長というのも仰せつかっておるんですけれども、我が国の少子化問題、高齢者問題の解決策としましても、私は、高齢者と女性のもっと有効な労働市場における活用ということがこれからの日本経済にとって必須の解決策ではないかというふうに考えております。これは非常に深刻な問題でありまして、そういう意味では、あらゆる意味での両性の平等、これは単なる法的平等じゃなくて実質的平等に向かってもっともっと力を注ぐべきだし、我々男性もそのことによって被害者意識を持つのじゃなくて、むしろそれを喜ぶという精神で臨むべきではないかと思います。

発言情報

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発言者: 明石康

speaker_id: 32147

日付: 1998-09-25

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会