小林守の発言 (環境委員会)

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○小林(守)委員 民主党の小林です。
 長官、ブエノスアイレスにおけるCOP4の会議、大変御苦労さまでございました。また、COP4の事前に、東京における閣僚級の非公式会合、さらには中国やアメリカへの訪問によって、事前折衝という形での御努力の成果が一定の、地味な形ではございますけれども、このブエノスアイレスにおける成果に結びついたというような御報告をいただきましたけれども、そういう点での御苦労に敬意を表したい、このように思っているところであります。
 ただ、ブエノスアイレス行動計画というものは、まさに作業スケジュールが決まっただけでありまして、いわゆる温暖化防止の本質的な部分についての前進は見られなかったのではないか。むしろ先進国同士の対立や矛盾、そして先進国と途上国とのやはり対立や矛盾、利害関係、こういうものが顕在化した会議ではないか。そういう意味では、総論で京都会議の中での合意を形成されたわけですけれども、いよいよ各論の問題に入って、地球温暖化防止の締約国会議の中身が本当に大きな困難にようやくぶつかって、これからどう乗り切っていくのかというのがまさに課題として見えてきたというような状況ではなかろうかというふうに思っております。
 そういう点で、決して楽観の許されないような経過だったと思いますし、また今後、京都における議定書を採択した議長国であった日本の責任というのは極めて重大でありますし、引き続きリーダーシップを持った取り組みが求められている、このように考えているところであります。
 そして現実に、このところインドネシアにおける山林の大火災とか、さらには中国・長江におけるこれまた四十年ぶりの大水害、さらには中米における巨大ハリケーンの襲来というようなこともございましたし、日本におきましても、我々地元なんですけれども、八月末の那須、福島地方を襲った集中豪雨、これまた異常気象と言っていいぐらいの、一時間に九十ミリという雨が降るようなことは経験したことのないことですし、一日の間に大体六百ミリの雨が降るということ、これも年間降雨量の三分の一ぐらいが一日の間で降ってしまったというようなことでありますから、まさに異常気象が各地に起こってきている。
 これは、世界の科学者が慎重ながらも温暖化の影響が出ているというようなことを指摘しているわけでありまして、そういう点で、まさに温暖化、気候変動というものが実際に顕在化してきているというようなことが我々肌身に感じられる時代になっているのではないかな、このように思っているわけなんです。しかし、この温暖化防止のための取り組みの国際会議は、今回の状況を見ると、環境問題そして科学に対する共通認識というような国際的な会議、交渉ではなくて、むしろ経済交渉、貿易交渉の取引というか、そういう話の入り口部分で終わってしまった、こんな印象が持たれているわけであります。
 そこで、COP4の評価と今後の課題について、幾つかの点でお聞きをしておきたいと思います。
 特に、今回大きな話題となったのは、京都議定書において柔軟性措置として位置づけられている、また補完的措置として位置づけられている京都メカニズム、いわゆる排出量取引や共同実施、クリーン開発メカニズム、これの制度的な具体化というものが議題には上がったわけですけれども、まさにその具体的な詰めではなくて、今後二年間にこの中身のガイドラインや手法やルールやそういうものを詰めていこうではないか、そういうスケジュールが決まったというようなことなんだろうと思いますが、具体的にどのようなことが議論になったのか、そして日本はどういう立場でこのメカニズムについて論点を持って臨んだのか、この辺をまずお聞きしたいと思います。

発言情報

speech_id: 114404006X00119981203_015

発言者: 小林守

speaker_id: 31758

日付: 1998-12-03

院: 衆議院

会議名: 環境委員会