岩下栄一の発言 (災害対策特別委員会)
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○岩下委員 熊本県の不知火海沿岸は、あるいはイグサあるいは果樹の生産地でございまして、農家の気持ちをそんたくして、ぜひ対応方をお願い申し上げたいというふうに思います。
次に、防災のあり方についてちょっとお尋ねをいたしますけれども、昭和初期の物理学者寺田寅彦は、災害は忘れたころにやってくる、こういう言葉を残していることは有名な話であります。しかし、私どもは平成三年の台風十九号の被害の記憶がまだ大変新しいわけでございまして、災害は忘れたころにやってくるという言葉はこの場合当てはまらないな、こういうふうに考えております。しかし、地球環境のとめどない破壊の中で、海面温度、海流あるいは気象条件、大きな変化がございますから、今後こうした大型の台風がちょくちょく国土を直撃しないという保証はない、このように考えるのです。
不知火町における今回の高潮は、要するに大潮、満潮、吹き寄せ、いろいろな悪条件が重なった形の高潮でございました。百年か二百年に一度というふうな言い方があったわけでありますけれども、しかし、だとしても、人的被害のあった地域は埋立地でもございますし、全く予想できなかったこととは言えないと思うのです。したがって、町の天災に対する危機管理の対応がなかったということはやはり言えるのではないか。
そこで、NHKの特集でもございましたけれども、避難勧告はなされていなかった。私ども、現地の町での説明でもそれはありましたけれども、こうしたことを教訓としますときに、モンスーン地帯に位置する我が国として、こうした天災といいますか自然の災害に対して、消防庁としてどのように市町村に対して指導とかいうことを考えておられるか、お尋ねをしたい。
それから、防災無線でありますけれども、防災無線の整備率が、熊本県の場合は九十四市町村で整備済みが六十一町村、六四・九%の整備率であるわけでございます。不幸にして不知火町にはこの整備がなされておりませんでした。そこで、全国的な町村における設置状況、そして今回の痛ましい人的被害を踏まえてのお考えを伺いたい、このように思います。